東名高速道路 大和トンネル拡幅部分を14日朝から運用開始

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NEXCO中日本は東名自動車道の横浜町田インターチェンジと海老名ジャンクションの間にある大和トンネルの拡幅部分を含む付加車線の一部の運用を7月14日から開始することを発表しました。上り線では約3Km、下り線では約2Kmの付加車線が使えるようになります。付加車線が利用できるようになると、現在の3車線から4車線に増えます。

この大和トンネルは東名高速道路の中でも渋滞が発生しやすいポイントで、渋滞情報を聞いた時にもたびたび名前を聞く場所です。

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2019年の渋滞ランキング

国土交通省が2019年に発表した高速道路の交通状況ランキングの中で、渋滞の多い場所としても上位5位までの間に下り線、上り線が両方入っています。

1位:東名高速道路 海老名JCT~横浜町田IC(上り)
2位:中央自動車道 調布IC~高井戸IC(上り)
3位:東名高速道路 東名川崎IC~東京IC(上り)
4位:東名高速道路 横浜町田IC~海老名JCT(下り)
5位:東京外環自動車道 外環三郷西~草加(内回)

この横浜町田ICと海老名JCTの間の区間は1日平均13万台が走行する交通量の多い区間で前後アップダウンがあり大和トンネルによる速度低下も相まって渋滞の原因となっています。(国土交通省の道路統計年報2020によれば、断面交通量は海老名JCT~厚木IC間が全国高速自動車国道で1位の15万台、2位が横浜町田IC~海老名JCTの区間で13万台となっています)

従来から横浜町田IC~海老名JCT間では、上り線(東京方面)は平日は16~19時、土日は15~20時、下り線(名古屋方面)は、平日は7~9時、土曜日は6~13時に渋滞が発生しやすくなっているので、この時間を避けて通行するように呼びかけが行われていました。また、2021年3月31日に開通した綾瀬スマートICの積極的な利用も呼びかけられています。

付加車線の設置によって単位時間に通ることができる車の数が増えることにより、どの程度の渋滞が緩和できるのか、非常に興味深いところです。ただ、一つの渋滞ポイントが解消できても前後の区間で新たなネックが発生し、トータルでの走行時間は大きくは削減できなかったという場合もあります。今回の場合は付加車線の終了部分では合流が必要になるので、渋滞発生の要因にはなってしまうかもしれません。

【2021/08/09追記】

大和トンネル拡幅の効果

ベストカーWEBで大和トンネル拡幅後の効果を報道していました。下り線に関しては、ほぼ効果なし、上り線に関しては若干の効果ありと評価されていました。

下り線でなぜ効果がないかというと、大和トンネルよりも少し東京寄りにサグがあるため、そこが先頭になった渋滞ができてしまうためです。ザクを過ぎて大和トンネルが始まる頃には速度が回復し始めているところなので、直接的にトンネル拡幅の効果が出ていません。

一方で上り線の方は、サグになるポイントが大和トンネルの場所だったので、直接的に拡幅の効果が出ました。

上り線では大和トンネルを先頭にXKmの渋滞という放送は無くなっているそうです。代わりに、綾瀬スマートインターチェンジ付近が渋滞するようになりました。

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