「電波少年」などの有名なテレビ番組を手掛けていたプロヂューサーの土屋敏男さんの「報連相は会社を滅ぼす」という記事がとても面白かったです。こちらです。
会社では「報告・連絡・相談」、いわゆる「報連相」はとても大事だと新入社員のときから教えこまれます。
しかし、『会社が変わるべき時』または『会社がイノベーションを必要としているとき』には「報連相」が阻害するのだという内容です。
上位の人になればなるほど、コンプライアンスを重視し、世の中や業界の常識を重視し、そして前例を重視する傾向があります。これはその人が受け持つ組織の大きさが大きければ大きいほど、その傾向は強くなります。
したがって、何か革新的なことをしなければいけないときに上司に相談すると、なかなかそのアイディアは先に進まないことが多いです。
大企業ではイノベーションはなかなか生まれず、逆にスタートアップの会社では革新的なアイディアを具現化しやすいのは、ここに要因があるのでしょう。
会社が変わるべき時とは
会社が変わるべき時とは、環境が変化している中で、会社が事業拡大を目指すときです。例えば、IT技術が進化している中でハンコが使われなくなる中、シャチハタがどのように生き残るか、銀塩フィルムがなくなるなか富士写真フィルムがどう生き残るかといった場合です。
会社のトップまで含めて危機意識を強く持ち、イノベーションを奨励されるような環境にあれば、「報連相」は有効に機能するかもしれません。
逆にトップが環境の変化に疎くて現行踏襲の意識が強い時には、「報連相」はうまく機能しないかもしれません。
会社の方向性と事業環境
結局は、会社の事業内容と事業環境がマッチしているときは「報連相」を正しくすることが大事だと思います。逆にこのままでは会社が沈んでしまうというときは、「報連相」とは別の方法も考えなければいけないかもしれません。
別の方法とは、沈みゆく船から降りる(=会社を辞める)という消極的な方法もありますが、会社を何としてでも生き残らせるという積極的な方法もあります。
カモメになったペンギンという絵本をご存じでしょうか。
実はビジネス書を判りやすくするために絵本にしたものなのですが、参考になるポイントが多々あります。このままでは氷河に亀裂が入って住めなくなるかもしれない(=環境の変化)に気づいた一部のペンギンがどのような対策をとったか、とても面白い内容です。
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