最近、東京地下鉄(東京メトロ)に関係するニュースが増えてきました。一つは東京メトロの上場に関する報道、もう一つが地下鉄8号線(有楽町線)と南北線の延伸に関する報道です。
特にこの中では地下鉄有楽町線の豊洲駅から住吉駅に至る新線の計画がとても気になります。
東西線から有楽町線への行き来が便利に
この区間がもしもできると、東陽町で地下鉄東西線と乗り換えができるようになるほか、住吉では都営新宿線と乗り換えができるようになるため、周辺の移動がより容易にできるようになります。
東西線の混雑減の期待
試算によれば今回の新線ができることによって、東西線の門前仲町と木場の間の混雑率が20ポイント減、JR京葉線の新木場と葛西臨海公園の混雑率が11ポイント減というデータもありました。特に東西線については混雑率が高いことで有名なので、20ポイント減の効果は非常に高いのではないかと思います。
国土交通省では有楽町線の豊洲駅と住吉駅間の延伸について黒字化の見通しが立たないという立場をとっていました。東京メトロが民営化した際に、2008年に開通した副都心線を最後に新線をつくらない方針を打ち出していたのだそうです。
これが大きなネックとなっているこれを受けて東京メトロでも新線整備は見合わせてきた経緯があります。しかし、国と東京都が補助金によって東京メトロの費用を削減する意向を示したために一歩前に進んだ格好になっています。
豊洲駅のホームは準備済み
すでに、豊洲駅は島式のプラットホームが2つ、そして4線の線路が敷かれています。このうち2線については新線のために作られていたようです。しかし、豊洲駅の乗降客数が増えたことで、現在は内側の2線の線路の上には蓋がされていて、島式ホーム2つがつなげられて一つの大きなプラットホームになっています。実はホームをつなげる前は、あまりにもホーム上が混雑しすぎて危険だったので、空いている線路に空の電車を停めて通路代わりに使うことまでしていました。
もはや、豊洲駅については当初の設計容量をオーバーするほどの人が乗り降りしていると思うのですが、豊洲駅の地上との間の出入り口の強化やホームの増設等がこの上、新線を作って本当に大丈夫なのか気になるところです。
当面は新型コロナウイルス感染拡大防止のためにテレワークが推奨されていることもあって乗降客数が減っていると思いますが、終息したあとに向けては抜本的な豊洲駅の強化が必要だと思います。
【2022/08/02追記】
3駅新設の方向
豊洲駅から住吉駅までの延伸にあたって、枝川駅、東陽町駅、千石駅の3駅が途中駅としてできる方向で検討が進んでいます。
8月下旬には新駅の具体的な位置などについて住民説明会が開催されます。
【2022/08/23追記】
豊洲駅は混雑緩和対策でホームを一面増設
有楽町線の新木場方面行きにホームを一面増設することが発表されました。エレベーター、エスカレーター、新改札口も増設されます。こちらで紹介しています。
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