クレジットカードの券面にカード番号が記載されていない、ナンバーレスカードが利用者の数を伸ばしています。三井住友カードではすでに50万枚の申し込みがありました。クレディセゾンでも同様のカードの取り扱いを始めています。これからナンバーレスのクレジットカードは主流になっていくかもしれません。
昔はアナログなカードの読み取り
10年以上前はネット接続されていない加盟店はクレジットカードを置台の上に置いてガチャっと装置をスライドさせて物理的にクレジットカード番号等の情報を転写紙に転写していました。しかし、今は磁気ストライプやICカードの情報を電子的に読み取ってカードセンターと通信する方式が一般的になったので、クレジットカードの利用といった局面ではカードの券面に番号が記載されている必要はありませんでした。
券面のクレジットカード番号を利用する機会と言えば、インターネットで商品を購入するときにクレジットカード情報を登録するとき、公共機関の支払いにクレジットカードカード情報を登録するときなど、主にクレジットカードの契約者が利用する機会に限られていたと思います。
券面にあるカード番号
クレジットカードの番号が券面に書かれていると、もしも悪意のある人がそのクレジットカードに触れたときに不正が起こる可能性があります。例えば、お店でクレジットカードを利用したときに目の前でカードリーダーに通してすぐに返してくれる加盟店であれば不正が起こる可能性は低いですが、クレジットカードを奥に持っていってしまうような加盟店は危険です。下手をすると、クレジットカード番号、セキュリティコードや有効期限、氏名までも、抜き取られているかもしれません。
そんなとき、ナンバーレスカードであれば不正に合うリスクを少しでも抑えることができます。
逆にオンラインショッピングでクレジットカードを登録するときに、クレジットカードの保有者がどうやって自分のクレジットカードの番号を確認するのかが心配になります。三井住友カードであればスマホにVpassアプリをインストールしてログインして利用することで確認できます。
セゾンカードであれば、セゾンportalというアプリでクレジットカードの情報を確認することができます。クレジットカードそのものが郵送されていなくても、申し込んでから審査が終わったらすぐにセゾンportalでクレジットカード情報を確認できるようになります。
ナンバーレスのクレジットカードというのは、あくまでも過渡期のもので、今後はクレジットカードという実体そのものが無くなっていくのではないでしょうか。Apple payなどの仕組みによって電子的な決済が標準になるのではないかと思います。
ナンバーレスクレジットカードが利用できない問題
ホテルでチェックインする際にナンバーレスのクレジットカードを提示したところ、番号の控えが取れないので利用できないと利用を断られたケースがSNSで話題になっています。
ナンバーレスカードに新たな問題が。
ホテルのチェックイン時に「精算はしないが番号だけ控える」と言われ、ナンバーレスカードでは番号が分からないので不可とのこと。
チェックイン用に別のカードを出すか、あるいはその場で部屋代を精算し、ホテル内での利用は別途精算が必要になるそうです。 pic.twitter.com/VsuYm7oSvk
— 山口健太 / Kenta Yamaguchi (@tezawaly) December 20, 2022
なぜ、このような運用になっているのか分かりませんが、正直、クレジットカードの番号を安易に紙に控えるようなホテルには泊まりたくないというのが私の本音です。セキュリティコードまで控えを取られたら、犯罪の温床になるのではないでしょうか。
逆にナンバーレスのクレジットカードにすれば、セキュリティ的に危ないホテルで使わなくて済むので、ナンバーレスに切り替えようと思いました。
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