2004年11月8日、今から17年前になりますが、楽天が自社のブログサービスである「楽天広場」を開設して、登録ユーザー数が30万人を突破したことが発表されていました。
個人の情報発信の歴史
1990年台からの数年間はホームページビルダーなどのHTMLを編集して作ったようなホームページが全盛でしたが、これはこれである程度の専門的知識が必要で、自分でサイトを立ち上げて情報発信を始めるのは意外と大変でした。
ブログの普及
2000年代に入るとブログのサービスを簡単に使うことができるようになってきました。決められた枠内に日本語で本文を書いたり、画像を貼り付けたりしていくと、ある一定レベル以上の見栄えがするサイトを簡単に作ることができます。ブログサイト全体の配色やデザインもテーマを選択するだけで簡単にイメージを変えられるということもあって、ブログを利用する人が大幅に増えていきました。2004年に楽天広場が30万人の登録者を超えたというのは、そんな時期にあたります。
SNSの登場と拡大
そんなブログ全盛時代に変化の兆しが出てきます。2004年に日本でサービスが始まったmixiの登場です。mixiは招待制を採用していて、友人などから招待してもらえると入ることができるコミュニティでした。2010年にはmixiの登録ユーザー数が2000万人を超えたことが発表されています。
しかし、2004年に米国で誕生したfacebook、2006年に誕生したTwitter、2010年にサービス開始されたInstagramなどが日本でも流行し、SNSの全盛期を迎えていきます。
Yahoo!ブログのサービス終了
そんな中で、2019年にはYahoo!ブログがサービスを終了したのは、ブログにおける一つのターニングポイントになったと思います。このYahoo!ブログの終了に際しては、ブログを公開している人が能動的なアクションを起こさない限りはそのままコンテンツがサービス終了とともに消滅してしまうことになりました。
現時点でも無料のブログサービスは各社から提供されていますが、サービスの提供継続が難しくなったとき、やはりサービスの終了を選択する会社が出てくる可能性があります。このとき、またコンテンツがなくなっていってしまうことはとても残念なことだと思います。
次に来るもの?
個人が情報を発信する手段としてSNSの次に来るものはどんなものになるのでしょう。2020年から2021年にかけて、突然、「Clubhouse」という音声SNSサービスが注目された時期がありましたが、現時点ではさほど話題になることはなくなりました。まだ、現時点では次に来る波を予測するのは難しいかもしれません。
【2004年11月8日公開】
楽天広場の登録ユーザー数が30万人を突破
楽天市場で併設している無料ホームページサービスである楽天広場は登録ユーザー数が30万人を突破したそうです。
楽天広場は2001年の8月からサービスを開始しています。私も加入していましたが、ここの特徴は特に容量のことを意識せずにサイトを構築していけるのが最大の魅力でした。その後、画像置き場には最大の保存個数制限が始まったため、容量と言うよりはこちらの画像ファイル数の方を意識しなければいけなくなってはいます。
また、普通のホームページサービスのように、自分でHTMLを作成してページを追加していけるほか、掲示板や日記等のコンテンツもデフォルトで使えるようになります。この日記については、1日に1投稿しかできないという制限があるものの、最近ではBLOGの要素も取り入れていて、トラックバックやRSSファイルの取り出しなども出来るようになってきています。
また、ホームページのデザインについても多種多様な組み合わせの中から選択すことが出来て、特にそのバリエーションだけあれば、困ることは無いと思われます。
なかなか良く出来たBLOG兼無料ホームページサービスなので、これからも加入者はドンドンと伸びるような気がします。
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