こちらのブログでも、さくらインターネットのレンタルサーバーを使っていますが、そのさくらインターネットが自社で運営する石狩データセンターの電力調達先を環境性に優れるLNG・ガス火力発電を主とした電力会社に2021年6月から切り替えたことを発表しました。この切り替えに伴って、石狩データセンターにおける二酸化炭素の排出量が約24%(約4,800トン)分削減できるとしています。
不勉強だったので、なぜ、LNG・ガス火力発電に切り替えると二酸化炭素の排出量が削減できるのかを合わせて調べてみました。
すると電力中央研究所の比較資料に石炭火力⇒石油火力⇒LNG火力⇒LNGコンバイントの順にCO2排出量が低くなるグラフがありました。石炭火力のCO2排出量はLNGコンバイントの2倍もあるそうです。こちらの関西電力のサイトにあったグラフも判りやすいです。
データセンターはこれからの時代も常に増え続け、電力消費量の割合も大きくなっていくことが想定されているので、このような地道な取り組みを企業が進めていくことが大事だということがよくわかる発表でした。
以下は2011年の石狩データセンターがオープンした際の情報です。
【2011年12月16日公開】
さくらインターネットの石狩データセンターがオープン
11月15日に、さくらインターネットの石狩データセンターがオープンしました。北海道の石狩湾新港地域と呼ばれる場所に新しくオープンしたそうです。さくらインターネットはレンタルサーバーの会社としては老舗の会社で、こちらのブログも、さくらインターネットのプランで公開をしています。
今回、このエリアに巨大なデータセンターを構えた理由は、とても広い土地が安いコストで入手できることがあげられていました。東京23区内にデータセンターを作った場合と比較すると、今回の石狩モデルでは半分以下のコストになることを想定していると公式発表されていました。
データセンターを8棟まで建てられる東京ドーム並みの土地に、まずはデータセンターを2棟だけ建てて、あとは空き地にしてあります。関東周辺ではなかなか、このような大胆な土地の使い方は難しいのではないかと思います。
また、こちらのデータセンターでは北海道という土地の利点を活かして、外気冷却という方式か採用されています。外気が冷たすぎる時にはサーバーなどからでる暖かい空気を混合したり、また、外気が暖かすぎる時にはスポットでクーラーを作動させたりして、サーバールーム内を一定の温度に保つようにしているそうです。
このように低コストでデータセンターを運営する技術が蓄積され、その分、安い価格で消費者にサービスが提供されるのは非常に良いことだと思います。
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