高級トースターなど魅力的な白物家電で売上を伸ばしてきたバルミューダが今度はスマホを発売したことで話題になっています。バルミューダは元ミュージシャンの寺尾玄氏が2003年に創業した日本の電機メーカーです。当初はパソコン周辺機器に注力していて、最初の製品としてはパソコン冷却台、LEDデスクライトなどを販売していました。その後、リーマン・ショック後に経営難に陥りましたが、2010年に発売した扇風機(GreenFan)がヒットしたことで経営を持ち直しています。
バルミューダフォンとは?
まずは気になる外観ですが、こちらの写真の通りです。
こちらがホワイトです。
なんとなく、ずんぐりむっくりしているデザインです。手で持ちやすくするためにこのデザインになりました。サイズは約69×123×13.7mmで、重さは138gです。最近の大型化されたスマホの中では大変にコンパクトです。
発表会では社長から「河原に落ちている石をイメージした」という発言もありました。
こちらのスマホ、製造は京セラに委託しています。
直線部分がなく、全てが湾曲しています。合理性よりも芸術性を重視して自然に手に馴染む形状をデザインしたとバルミューダでは説明しています。
バッテリー容量は2500mAh、カメラの有効画素数はそれぞれ4800万画素(アウトカメラ、F値1.8)、800万画素(フロントカメラ、F値2.0)です。バッテリーの容量がさほど大きくないので、どの程度、外出先で利用できるか少し気になります。充電端子はUSBタイプCです。
液晶画面のサイズは、約4.9インチ フルHD、解像度は(1,920×1,080ドット)、TFTです。
ワイヤレス充電やおサイフケータイにも対応しています。チップセットはクアルコムの「Snapdragon 765」で、メモリ(RAM)は6GB、ストレージ(ROM)は128GBです。メモリ容量には余裕がありそうです。
防水防塵性能はIPX4/IP4X相当、生体認証は指紋認証に対応しています。コロナ禍でマスクをつけている時は、指紋認証の方が便利です。
気になる価格は、バルミューダ直販のSIMフリーモデルが10万4800円、ソフトバンク版が14万3280円です。
ソフトバンクで端末購入プログラム「新トクするサポート」適用時の実質負担額は7万1640円となっています。
私自身は基本的にiPhoneを使っていることと、こちらの製品、値段が高すぎるので購入することは考えられませんが、どの程度売れるのか気になるところです。
やはり実物を手に持ってどの程度持ちやすいのかを確認してみたいです。
【2022/01/09追記】
BALMUDA phone販売停止
BALMUDA phoneの販売が停止されました。製造元の京セラから連絡があり、技術適合証明の認証に確認すべき事項が発生したためとされています。すでに利用しているユーザーには影響はないとしています。
【2023年5月12日追記】
バルミューダがスマホから撤退
バルミューダが携帯電話端末の開発、販売から撤退することを発表しました。次期モデルの開発が原材料価格の高騰と円安で困難になったためとしています。すでに販売したバルミューダフォンのサポートは今後も継続します。撤退に伴い、2023年1月から3月期の連結決算で5億3600万円の特別損失を計上しています。
【2023/12/25追記】
バルミューダの株価がピークから8割減少
2023年12月期の業績では、キッチン関連などの主力事業でも売上が落ち込み厳しい状況になっています。蒸気トースターに続くヒット商品に恵まれていないことが一つの要因とされています。
スマホでの失敗はありましたが、ぜひ次の魅力ある商品に期待をかけています。
【2024/09/04追記】
バルミューダフォンは9月末で終売
バルミューダは2023年5月時点で携帯端末事業から撤退することを決定していましたが、バルミューダフォン自体の販売も2024年9末をもって終了することが明らかになりました。端末保証サービスのBALMUDA Phone Careの新規登録も2024年10月14日をもって終了します。
セキュリティアップデートについては、2023年11月末をもって定期的な提供は終了していますが重大な脆弱性が発見された場合には対応を検討するとしています。
携帯電話事業は技術革新が激しいので、かなりの覚悟をもって取り組まないと厳しいのかもしれません。
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