楽天銀行では楽天証券と口座連携をするマネーブリッジを設定すると、楽天銀行の普通預金金利が0.1%となっていましたが、2022年4月以降は300万円を超える残高について0.04%に縮小されることが発表されました。(普通預金金利300万円以下の部分は年利0.1%が適用されます)
一般の普通預金金利は0.001%としている銀行が多い中で、その100倍となる金利を提供することで今まで人気を集めていました。
2021年12月にはマネーブリッジの口座数が300万口座を突破しています。
楽天証券では投資信託の月末残高の金額に応じてポイントを進呈するサービスをしていましたが、こちらも条件が変更されて改悪されています。
楽天グループでは楽天モバイルの基地局増設に伴う投資で赤字決算が続いていることもあり、楽天ゴールドカードのサービスや各種のポイントサービスで改悪が進んでいます。
楽天経済圏に相当数の囲い込みができたこともあり、今後しばらくは利益確保を重視せざるを得ない判断があったのだと思います。
楽天経済圏で囲われている消費者にとっても、他のサービスに移るにはスイッチングコストが必要になるため、さほど大きな影響はないと想定しています。
今後、楽天モバイルの契約者が増やすこと、そして1GB以上の通信をする有料の会員を増やすことが目下の課題なのではないかと思います。今後、楽天モバイルで単年度黒字が出るようになれば、また楽天経済圏の魅力が増すのではないかと期待しています。
【2022年1月6日追記】
楽天銀行預金残高7兆円突破
楽天銀行は2021年12月末に預金残高が7兆円を超えたことを発表しました。2021年6月末に6兆円を超えたばかりですので、わずか半年で1兆円伸びたことになります。さらに、ネット銀行の中では、口座数は最多となる1100万を超えているので、かなり強い存在になってきました。
しかし、マネーブリッジをしている口座で預金残高300万円を超える部分については、金利が大幅に下がることが発表されていますので、今後の伸びがどうなるのかは気になるところです。
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