普段は銀行のアプリで取引をしているので、窓口はおろか、ATMすら使っていないのですか、窓口で手続きをする必要が生じて、三菱UFJ銀行に行ってきました。
事前に公式サイトから予約をすると、当日は待ち時間少なく手続きができるようです。(予約なしで窓口に行くと、予約のあるお客さんを先に通す形になります)
予約サイトを開き、窓口で実施したい手続きを指定すると、どの日時で予約ができるか選択肢が表示されます。見ると、一週間先まで予約は受け付けられない状態になっていました。急ぎのときには予約して銀行に行くのは難しいです。
一週間後に平日の朝9時で空いている枠があったので、そこを予約しました。予約した時点に通知メール、1日前にリマインドメールが届きます。都合が悪くなったらWEBからキャンセルすることもできます。
予約した時間の5分前に銀行に行ってみました。午前9時オープンなのでシャッターが閉まっています。ATMコーナーで開店を待ちました。
午前9時にシャッターがオープン、行員さんが何人かで出迎えてくれます。アルコール消毒と検温をして、行員さんに予約をしたことを伝えると、そのまま窓口に案内されました。
窓口には荷物を置くための椅子が置いてありますが、お客さんが座る椅子はありません。窓口の行員さんは座っているのにお客さんが立って対応してもらうというのは、冷静に考えるととても不思議な光景です。
お客さんに座らせると、窓口の占有時間が長くなってしまうので、これを防ぐための措置なのでしょう。
書類の提出が終わって、番号札をもらって、一旦、ロビーの椅子に行きました。すると、新入社員でしょうか?、「今日はお仕事でご来店ですか?」と話しかけてきました。「銀行のアプリはご利用されていますか?、もし分からないことが有ればいつでも聞いてください」と緊張しながら話していました。
銀行のアプリ利用者を広めるために実施しているのでしょう。アプリのインストールや設定、特にワンタイムパスワードなど、訳の分からない説明を見ながら利用できる状態にしなければいけないので、ITに興味がない人が利用するのは至難の技だと思います。
そのままロビーで待っていると、今度はATMコーナーにいた店員さんが店内に入ってきて、「a地点です」 という暗号?を店内に伝えていました。ロビーにいたガードマンさんがカウンターの奥に入っていったので、何かの意味があるのでしょう。ネットで検索してもこの言葉の意味は分かりませんでした。
「外に雨が降ってきた」という意味ではなさそうですし、「現金輸送車が着いた」などの何かの意味があるのでしょう。
今回の手続きには45分間ほどの時間がかかりました。書類の発行にかかる手数料は3000円ほどです。これだけの時間にわたって行員さんに対応してもらって、また別途書類を作ってもらって郵送してもらう手間などを考えると、銀行の経営が苦しくなるのがよくわかります。預金利息で稼ぐことが難しくなった中で、手数料収入で生存するには、デジタル化を進めて窓口での対応時間をもっと短くて済む仕組みを作らなければいけません。
今回の手続きでは印鑑証明書や戸籍謄本など複数の書類を提出して進めました。(この書類を取得するのも役所に行ったりコンビニに行ったり大変でした)
今の状態は40年前の昭和時代の手続きと同じ形態です。マイナンバーカードで本人確認が取って、インターネットで手続き可能という状態まで持っていかなければ厳しいと思います。
単に口座振替や残高紹介などができるアプリのインストールと設定だけでつまづくことが多い状況ではありますな、より分かりやすくインターネットを介してワンストップで手続きができる社会のインフラが整備されることに期待したいです。
PS
あとでじっくりと考えてみると、私自身の写真入り免許証などによる本人確認は行われませんでした。印鑑証明書や実印を持っていれば本人で間違えないという考え方かもしれませんが、少し違和感を感じました。
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