2021年も例年と同様に大晦日にNHK紅白歌合戦が放送されました。1989年以降、紅白歌合戦は二部制になっていますが、トリを含む第二部の関東地区平均視聴率は2020年比で6%ポイント減の34.3%であったことが1月2日に発表されました。
前年よりも6ポイントの減というのは、かなり大規模な視聴率低下です。実際に放送を録画して後から飛ばしながら見てみましたが、正直、知らない歌手、知らない曲が多く、早送りしてしまったところも多いです。もし、リアルタイムで見ていたら耐えられなかったかもしれません。
大泉洋や川口春奈の司会は良かったと思います。大泉洋さんはやはり安定しているというか、安心して聴いていられます。郷ひろみは年齢にも関わらず若いですし、MISIAは圧倒的な歌唱力で楽しませてくれます。ただ、このような見どころが番組のあちらこちらに分散されている感じで、ずっと連続して見るのが厳しいという感想です。
竹内まりや、小田和正、サザンオールスターズ、松田聖子、山下達郎など世代を超えて楽しめるような歌手が出演していると、もう少し印象が変わっていたようにも思います。
曲目の一覧を見ても、決して若者向き番組になってしまったということは無いと思うのですが、逆にどの年齢層をターゲットにしているのか分かりにくくなってしまった感じもします。
もしかすると、紅白歌合戦という番組はある世代の人だけがじっと見続けるような番組ではなく、いろいろな世代が揃った家族が大晦日の夜の時間を過ごしながら、話のネタにしていたような番組だったのかもしれないと思いました。
今回の紅白歌合戦のテーマは「カラフル」、多様性を重視した構成になっていました。ただ、視聴者の方も核家族化進んだ上に楽しみ方の多様化が進んでいます。ブルーレイディスクレコーダーには撮り貯めた番組がたくさんありますし、Huluやd TV、Amazonプライムビデオ、Netflix、YouTubeなど動画配信サービスで好きな番組をいつでも見ることができます。
NHKも視聴料の無駄遣いと言われないように、そろそろ真剣にテレビのあり方、公共放送のあり方などを考えなければいけない時代に突入したのではないでしょうか。
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