プレイステーション5は未だに品薄で入手困難な状況が続いています。楽天市場でもときどきは販売されていることがあるようで、前日の売上ランキング上位の商品にプレイステーション5が登場していることがありますが、実際に商品ページで買える状態になっているところを今まで見たことがありません。
どうしてこんなことになっているか、日経新聞の報道によれば、ソフトウェアロボット(通称 ボット)が自動的にECサイト上にある売り場を巡回して、在庫が出現したタイミングで人手を介さずに自動的に買い占めていることが原因のようです。
報道によればECサイトへのアクセスの約8割がボットによるものだということなので、かなり悪質です。何回も何回もサイトにアクセスを繰り返すのでサイトの負荷自体も上げてしまいます。
そんなボットで自動的に購入されてしまうことを防ぐことは難しいと記事では紹介されていました。
ただ、本当に難しいのでしょうか。
やはり犯罪者がボットでいろいろなIDとパスワードの組み合わせで認証を何度も試行し不正アクセスを試みようとします。これを防ぐために、認証のシステムは、徐々にボットにはログインできないような仕組みを高度化させています。
以前は「CAPTCHA」という認証の仕組みがよく使われていました。これは、人の目であれば何とか読める難解な文字を表示して、それを入力させる方法です。しかし、ロボットの認識能力が上がったので、「CAPTCHA」は見破られるようになってしまいました。そのため、さらに高度な方法が用いられるようになっています。
例えば、パズル認証や与えられた画像の中から「歩道橋」を選びなさいといった認証の方法です。
楽天市場やAmazonなどのECサイトですべての商品に対してこれらの仕組みを導入すると、買い物をすること自体が非常に面倒くさくなってしまいますが、ボットに襲われているような人気の商品に関してだけでも、高度な認証の仕組みが動くようにできるのではないかと思います。
ぜひ、消費者保護の観点でも転売を目的としたボットによるアクセスは遮断し、本当に必要な人が適正な価格で入手できるようにするための仕組みを各ECサイトでは導入してほしいと願っています。
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