ピクセラ社の昨年12月に発売されたワイヤレステレビチューナー「XIT-AIR120CW」は外付けハードディスクを接続しなかったとしても、録画データはすべてクラウドに保存できるようになっています。
クラウド保存のメリット
クラウドに保存する最大のメリットは外出先などにいても、スマホなどから簡単にその保存した番組を見ることができることです。
ただ、大きな難点はPIXELA社が提供するクラウドにデータを保存する際には月額で別途のサービス利用料金が発生する点です。月額990円のプランBは300GBまでの録画・月間75GBまでの再生、月額2100円のプランCは録画は1TBまでで再生は月間150GBまでです。これだけの金額を払うのであれば、有料の動画配信サービスに入った方が良いのかなという気もします。
無料のクラウドサービスにも対応
しかし、無料のクラウドストレージサービスも選ぶことができるようになっていました。TelaBoxという1TBまで無料で利用できるサービスです。
無料なのはとても嬉しいですが、最近はクラウドストレージサービスも無料で使える範囲は制約を増やしているものも多いので、将来も永続的に同レベルのサービス提供を続けることができるのかどうか、少し不安になりました。
クラウドが使えなくても
ただ、「XIT-AIR120CW」にはHDDを接続するためのUSB端子があるので、クラウドサービスが無料で利用できなくなったとしても、普通にHDDレコーダーのようにして使うことは可能です。また、外出先視聴をすることもできるようです。
ただ、HDDに撮りためてテレビや外出先で見ることが目的であれば、下記のようなブルーレイディスクレコーダーでも対応できるので、よく選んだほうが良いでしょう。
Amazonのレビュー
ネットでこの機種のレビューや評価を探してみました。
Amazonでの購入者のレビューを見ると、macでは不安定で使い物にならない、Win10で使用するも「チューナーが見つかりません」と言われる、5分間視聴するとフリーズ等、あまり良いレビューがありません。
もしかすると、「XIT-AIR120CW」の問題ではなく、Wi-Fiの安定性の問題化もしれないので、このレビューをそのまま受け入れて良いのかどうかは判りませんでした。
日経XTECHの評価
日経XTECHによる評価も行われています。
こちらでは特に支障はなかったようです。
これから先は、通信と放送は融合の方向にあると思います。今はクラウドに録画した番組データは個々の「XIT-AIR120CW」のIDと紐づけ管理されているので、ほかの機械からは見ることができません。著作権を守るための措置です。
しかし、既に見逃し配信で行われているTVeRのように、後から番組を(広告込みで)誰でも見られるような仕組みに変わっていくのではないかと思います。これからのテレビを救う道は時間に依存しないこと、場所に依存しないことの二点であることは間違えないでしょう。特にTVeRでは無料見逃し配信の期間は原則1週間となっていますが、もう少し拡大することも必要でしょう。
個々人がバラバラにクラウド上のリソースを消費していくのは無駄なので、TVeRのような仕組みの拡張が進むことを願うばかりです。
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