楽天モバイルの人口カバー率が2月4日に山口県周南市の基地局が開設されたことで96%を達成しました。楽天モバイルがMNOに新規参入したときに総務省に提出した開設計画から4年間も前倒しで達成したことになります。
途中で楽天モバイルは2021年末に人口カバー率96%を達成させる目標に変更しましたが、基地局を作るのに必要な機器の電子部品が世界的な半導体不足のあおりをうけて不足し度重なる延期を繰り返して、2022年3月末としていました。
楽天モバイルでは自身のネットワークが無い地域でauの回線網を利用する提携をしていますが、auへ支払わなければいけない回線利用料が高いため、逐次、エリアごとに契約を満了しています。自前の回線網がここまで広がれば、auとの契約解除をする地域も増えていくことになるのでしょう。
ただ、楽天モバイルでは電波がよく回り込んでくれる、いわゆるプラチナバンドを持っていません。したがって、部屋の中とか、地下街とか、ビルの影とかでは楽天の回線を掴みにくい場所もあります。そのような場所では基地局の増設も進めていかなければいけないので、まだまだ楽天モバイルの苦難は続きそうです。
楽天モバイルがさらに発展していくためには、今後はいかに1GB未満の通信で0円利用をしている顧客をお金を払ってくれる顧客にどう変えていくか、新しい契約者をどのように増やしていくかが鍵になりそうです。
現在の料金体系はかなり頑張っている水準なので、これ以上の値下げというよりも、楽天経済圏をうまく活用した仕組みを展開していくのでは無いかと予想しています。
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