東京ディズニーランドはDisney史上最大の失敗?

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ここ数日、「東京ディズニーランドが”ディズニー最大の失敗”と言われた要因は”日本人がめちゃくちゃお土産を買う”行動を読めなかったから、という説」という投稿が話題になっています。そこで、今一度、東京ディズニーランドができるまでの動きを紐解いてみました。

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東京ディズニーランドができるまで

ディズニーはもともとは米国でディズニーランドを運営していましたが、世界進出をするうえで、まずは日本とすることを決めました。しかし、海外に進出した経験もなく成功する保証もなかったので、米国Disney直営ではなく、日本企業(オリエンタルランド)とのフランチャイズ契約として、東京ディズニーランドは日本企業により運営されることになりました。このようにすれば、事業がうまくいっているときはフランチャイズ収入を得ることができて、事業が失敗したときにはすべて日本企業が責任をとる形にできるためです。

奈良ドリームランド

実は1961年に開業した奈良ドリームランドがディズニーランドを模倣したものだったので、米国Disneyは日本に対する印象を悪くしていたという経緯もあるようです。オリエンタルランドは1961年から米国Disneyに接触しようとしていましたが10年間にわたってコンタクトを拒否されていたという情報もありました。

奈良ドリームランドは2006年8月31日に閉園しました。

横浜ドリームランドに続き「奈良ドリームランド」が閉園
家に帰ってニュースを見ていると、奈良ドリームランドが閉園するというニュースを流していました。今日(8月31日)に閉園するようです。夏休みの終了とともに閉園です。  1961年の開園以来、44年にわたって営業してきました。開園した当時はディズ...

横浜ドリームランドも営業していましたが、やはり2002年に閉園しています。

東京ディズニーランドの成功とディズニー最大の失敗

東京ディズニーランドは1983年4月15日のオープン以来、規模を拡張し続け、さらには東京ディズニーシーまでもを開園し、ディズニー発祥の米国アナハイムにあるディズニーランドを浮き現在では世界第二位のテーマパークにまで発展しています。

東京ディズニーシー

米国Disneyはこれを「ディズニー史上最大の失敗」として、これ以降に海外に建設されたディズニーランドをすべて米国Disneyの直営としています。東京ディズニーランド開園10周年のスピーチで、当時の米国Disney社CEOのマイケル・アイズナーさんが「史上最大の失敗」と冗談交じりに語ったことが語り継がれているようです。

ちなみにディズニーランドの各国の開業の歴史は下記のようになっています。

  • 1955年 「ディズニーランド」グランドオープン(米カルフォルニア アナハイム)
  • 1971年 「ウォルト・ディズニー・ワールド」グランドオープン(米フロリダ)
  • 1983年 「東京ディズニーランド」グランドオープン
  • 1992年 「ディズニーランド・パリ」グランドオープン(仏)
  • 2001年 「東京ディズニーシー」グランドオープン
  • 2005年 「香港ディズニーランド」グランドオープン(中国)
  • 2016年 「上海ディズニーランド」グランドオープン(中国)

日本人のお土産文化の読み違い

最近注目されている「東京ディズニーランドが”ディズニー最大の失敗”と言われた要因は”日本人がめちゃくちゃお土産を買う”行動を読めなかったから、という説」では、日本人はパーク内で飲食をそれほどしない代わりに、お土産をたくさん購入するので、オリエンタルランドの収支に大きく貢献したということが紹介されています。

東京ディズニーリゾートお土産

1980年代や1990年代くらいまでは東京ディズニーランドに行くのは凄く特別なことで、そこで楽しかったことを会社の人や友だちにお裾分けしようということで、帰りがけにお土産をたくさん購入していました。確かにディズニーランドで販売されているようなお土産は1000円、2000円と比較的高価なものが多いので、飲食代以上にお金がかかります。

米Disneyの人は日本人のお土産文化をそこまで意識していなかったことも、直営で運営しなかった一つの要因ではないかと分析されていました。つまり異文化理解が大切という教えです。

最近は東京ディズニーランドに行ったからといって、少なくとも関東圏の人はお土産をたくさん買って帰ることは少なくなってきたのではないかと思います。ときどき行くことができるようになってきたので、日常に少し近づいたためなのかもしれません。

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