エルピオという会社が提供している「エルピオでんき」という電力供給サービスが4月30日に停止されることが判りました。エルピオでんきが提供している全エリアでサービスが停止されます。
サービスを停止する理由はロシアのウクライナ侵攻や福島県沖地震などの影響で、天然ガスなどの発電するために必要な燃料の不足に伴う電力卸売市場における燃料価格が高騰し電源調達がなってきたためです。このような環境の変化を受けてエルピオでは3月18日にサービスの新規申し込みを停止、しかしその後も電力卸売市場が2021年に比べて2~5倍の値段をつけていたため格安電気の料金を維持することが難しくサービスの停止を判断したとのことです。
今回の供給打ち切り停止に伴って、エルピオでんきの契約者は4月末までにほかの電力会社との契約に切り替えなければいけません。対象の契約世帯は約14万件になると報道されています。
2022年3月に神戸新聞にて”満足度の高い「電力会社」ランキングNo.1が決定! 3位「エルピオでんき」、2位は「楽天でんき」”という記事が報道されています。エルピオでんきはコストパフォーマンスと3人以上世帯で人気になっていたようです。
2位の楽天でんきについても、2022年3月初旬から新規の申し込み受け付けを中止したまま現在に至っています。
私自身は楽天でんきと契約していて、現在は問題なく電力の供給を受けることができていますが、エルピオでんきのように撤退ということにならないようお願いしたいところです。
国は電力の自由化を進めてきましたが、制度の開始にあたって、このような発電燃料の高騰という事態に対してどこまで検討が行われていたのか気になるところです。ガソリン価格に対しては元売り会社に対して燃料代の一部を助成するような動きが出ていますが、電力についても何らかの施策を実施しなければ、格安で電気を提供する会社がなくなってしまい、自由化で期待していた効果が損なわれてしまうのではないでしょうか。
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