マイナンバーカードを保険証として使用できる病院が徐々に増えています。事前にマイナンバーカードを保険証として利用できるようにマイナポータルで申請しておく必要があります。
マイナンバーカードの保険証登録と口座紐付けを実施すると、6月以降に合計15000円が付与されることが計画されています。
マイナ保険証を使うと医療費負担増?
ここまではマイナンバーカードや各種政策の普及推進のためなので理解できるのですが、4月1日からマイナ保険証を医療機関で利用すると、初診料として三割負担の人は21円、再診料として12円、医療費が高くなります。
普及推進策と裏腹のことをなぜ実施するのかというと、マイナ保険証の対応医療機関の診療報酬を引き上げるから患者にしわ寄せが来るという変なことになっています。
それだけ、マイナ保険証に対応する医療機関が伸びていなかったからだと思うのですが、他にも対応医療機関に対してインセンティブを提供する方法はあったのではないかと思うのですが、なぜ医療費負担増という形にしてしまったのでしょう。
もともとは、現在のカード型保険証だと、医療機関ではその保険証が本当に有効なのか否かが分かりません。保険適用で患者に3割負担しか求めなかったのに、保険者に対して7割分の請求をしたときに資格保持者ではないということが分かり、後から7割分の回収をしなければいけない状況になっています。これが無くなるだけでも医療機関にとってはメリットがあると思うのですが、なぜ診療報酬自体を引き上げなければいけなかったのか、ちょっと不思議です。
今後、厚労省のデータヘルス改革の工程表に従って、個人個人の医療記録、処方箋、介護記録が個人ごとに紐づけられて管理されるようになり、徐々に医療の質の向上や効率化に寄与するものと期待していたのに、少し残念な報道でした。
【2023/02/14追記】
資格確認書の導入?
マイナンバーカードを持たない人のために、資格確認書という新たな仕組みを作ることが報道されています。今のまま健康保険証を使えるようにしておけばよいと思います。
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