Gigazineにちょっと気になる記事がありました。コロナ禍ということもあって、テレビ会議アプリを利用して、リモートで会議をする機会も増えてきました。
このテレビ会議アプリ、参加者に聴こえないように話しをしたりするために、音声をミュートにすることが度々あります。
このミュートというのは、マイクをオフにしているわけではなく、単にこちらの音を相手に伝えないようにしているだけなのだそうです。
ビデオ会議中にマイクをミュートにしてもアプリはマイクの音声を収集し続けている
ビデオ会議や音声チャットの途中で諸用を済ませるために一時的に離席する時、余計な音声が相手に届かないようにマイクをミュートにすることがあります。しかし、「ビデオ会議中にマイクをミュートにすると、たとえ相手に音声は届かなくても、アプリ自体は音声...
主要なテレビ会議アプリを調査した結果、全てがマイクをオフにしているのではなく、相手に音声を送らないようにしているだけだったとのことです。具体的にどの製品についてチェックしたのかは分かりませんてましたが、意外と各社がプライバシーに無頓着だということがショックでした。
【2022年4月21日追記】
こちらの記事ではチェックしたアプリと評価内容がマトリックスで整理されていました。
ビデオ会議中、マイクが“ミュート”でも音が取得されている問題 米国チームが検証
米University of Wisconsin-Madisonと米Loyola University Chicagoの研究チームは、一般的なビデオ会議アプリにおいて、マイクをミュートにしている状態であっても音を取得できる可能性を指摘した論...
評価されたアプリは下記のとおりです。
- Zoom
- Slack
- MS Teams/Skype
- Google Meet
- Cisco Webex
- BlueJeans
- WhereBy
- GoToMeeting
- Jitsi Meet
- Discord
テレビ会議アプリをミュートにしていても、秘密の話しはしない方が良さそうです。
カメラであれば、レンズの前を何かで塞げば確実に映像は残らないのですが、マイクであるとそういうわけにはいきません。
防衛策として、物理的に回線をオフにできるスイッチが付いているマイクを選ぶ手もあります。面倒臭いですが、デバイスマネージャーでマイクのドライバーを無効にしても良いかもしれません。
テレビ会議アプリについては、アプリを提供している会社がやろうと思えば、他の会社の企業秘密であっても盗み取ることができてしまいます。
信頼できる会社の製品を利用するのはもちろんのこと、第三者機関がアプリのセキュリティ確保状況について監査することを法律で義務付ける必要があるのではないかと思います。
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