スマートホームデバイスのメーカー「米Insteon」のサービスが突如利用不能に

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スマートホームデバイスを累計500万台以上販売している米国のInsteonという会社が突如、音信不通になりました。同社がサービスを提供しているサーバーもダウンしたことにより、すべてのデバイスが利用不能(現在でも、各デバイスについてはオンラインで連携させずに手動で操作することは可能な模様)になる事態が発生しています。

この会社では、Amazon EchoやGoogle Homeと連携できるスマート照明などのデバイスを販売していました。

Insteon-hub

この会社の公式サイトは現時点ではアクセス可能な状態になっています。しかし、サービス停止等の公式なアナウンスはありません。

insteon

オンラインフォーラムやSNSアカウントでの返信も完全に停止しています。

本来であれば、インターネットに接続された照明やプラグ、センサーなどを、スマホのアプリで管理することができますが、サーバーがダウンしているためアプリが機能しなくなっています。これらのデバイスは手順の自動化の設定や決められた時刻で動く機能などもありましたが現時点では動作しません。一部の家電の詳細設定の変更もできなくなっているとのことです。

利用者の間ではInsteonのサービスは利用せずにオープンソースのソフトを使ってクラウド接続なしで利用する方法などが共有されています。(オープンソースのホームサーバーであるHome Assistant)

IoTでいろいろなものがつながって便利になる時代が到来し、徐々に私たちの生活の中にも深く溶け込み始めていますが、逆に言えば、サービスの提供を担う会社が今回のように突如サービス提供をやめた際に社会へ与える影響がとても大きくなります。

インフラ企業に過度な依存をしなくても、Web3.0の思想のようにサービス継続が可能な仕組みを構築する必要性を感じます。

米国等の巨大なITインフラを担っている企業は、Web3.0のような思想が急速に広まると、自らのビジネスのチャンスを失う可能性もあり動きにくいと思います。逆に言うと、ワールドワイドで巨大なITインフラを担うことができていない日本は失うものがなく、ここには勝機があるので、日本が飛躍できるチャンスもあるかもしれません。

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