米国の動画配信大手のネットフリックス(Netflix)の3月までの3ヶ月間の決算は記録的なインフレにともなって娯楽への支出を抑える家庭が増えたことやロシアでの事業を停止したことから、売り上げは小幅な増加にとどまり世界の会員数も過去10年間ではじめて減少に転じたという報道がありました。会員数に関しては3ヶ月間で250万人増加と予測していたところ、20万人減少となってしまいました。会員数は2億2164万人です。
ネットフリックスの成長戦略
ネットフリックスは契約者数について、「多くの家計がアカウントを共有しているほか、他社との競争が売上高の伸びの逆風になっている」と説明しています。今後はネット広告を付けることによる会費が割安なプランの提供や同一世帯外でアカウントを共有する利用者からの追加収入を得る方法を検討するとしています。
ネット広告を付けて割安なプランを提供する案は確かにありますが、他社も追随してしまう可能性もあり、少しインパクトには欠ける案だと感じました。Amazonであれば、インターネトの本屋さんが百貨店になり、やがてコンテンツ配信やクラウドサービス(AWS)といった順に事業を拡大していったように、ネットフリックスにも2本目の柱、3本目の柱も含めた成長ストーリーを感じさせるプランが大切だと思います。
動画配信事業の市場は飽和状態?
動画配信事業についてはいろいろな会社が参入していることもあり、市場が飽和状態になってきています。単純な値下げによる価格競争は出来れば避けたいところです。ネットフリックスはオリジナルの作品を作って公開するなど、他社との差別化を図ってきていましたが、オリジナル作品を作れば経費がかかってしまうので、利益を圧迫する要素にもなってしまいます。
日本におけるNETFLIXのプランは3種類あります。
- 月額料金:990円 画質:SD 同時接続端末数:なし
- 月額料金:1,490円 画質:HD 同時接続端末数:2台
- 月額料金:1,980円 画質:UHD 同時接続端末数:4台
私自身はAmazonプライム会員なので、有料動画配信サービスはAmazonプライムビデオのみを利用しています。以前はHuluやdTVに入っていた時期もありましたが、Amazonプライムビデオと重なるコンテンツも多く、あえて複数のサービスに加入しているのももったいないと考えて、Amazonプライムビデオに一本化しました。
提供されているコンテンツの種類は限られますが、自分自身にとっては十分な量だと思っています。現時点では特にほかの有料動画配信サービスに加入するつもりはありません。
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