先日、ある埼玉県にあるゴルフ場の会員権を会社が購入した際に見た出来事です。そのゴルフ場は会員の新規募集を行っていましたが、会員の紹介がなければ会員権を購入できない決まりがありました。新たに会員を入会させる際にゴルフ場でも視察プレーや面接、書類審査などを通して、入会する要件を満たしているか否か審査しますが、合わせてすでに会員の人からの紹介をもらうことで、よりそのゴルフ場に見合った人が入会するための仕組みだと思います。
しかし、残念ながら知り合いの会員がいないためゴルフ場に問い合わせたところ、ある会員権業者を紹介されました。その会員権業者を通すことで会員から紹介してもらったことと同等の扱いになりました。もちろん、会員権業者には手数料を支払わなければいけません。その会員権業者は会員となる人との面接すら行わずにゴルフ場への申請ができてしまいました。
これでは、本来の「会員の紹介が必要」という決まりを設けていることの主旨と大きくかけ離れていると感じました。ゴルフ場もその会員権業者を紹介することによる何らかのメリットがあるということなのでしょう。本来の会員の紹介が必要という主旨を満たさないルートを設けてまで新規会員を増やしたいのだとすると、「会員の紹介が必要」というルール自体をそのゴルフ場は撤廃すべきなのではないかと思いました。
先日、お墓を購入するときに、その墓地を販売している業者が指定する石屋以外からは墓石を購入できないという決まりを設けているところがいくつかありました。これは、墓地を販売している業者と指定された石屋に協定があり、墓石を販売した利益の一部が墓地販売業者に流れています。ゴルフ場もこれと近い悪しき慣習が残っているのではないかと感じました。
コメント