かながわペイで貯めたポイントを活用して、SONYのアンプ、STR-DH590という機種を購入しました。2018年 4月21日に発売された商品です。
従来はYAMAHAのDSP-AX530という2002年3月発売のAVアンプを利用していました。
こちらのAVアンプ、20年間にわたって活躍してくれていたのですが、リレーの劣化に伴って電源を入れた時に音が出なくなってしまったこと(ボリュームボタンを上げたり下げたりすると音が出る)、ボリューム操作時にガリノイズが出ること、Bluetoothに対応していないこと等、20年ものときの流れにそろそろ買い替えを検討していました。
製品に対する要求ポイント
今回製品の選択に伴って機能的に要求していたのは次の点です。
- フロント2ch、センター、アクティブサブウーファーが利用できること(バックのスピーカーは必須ではない)
- ブルーレイディスクレコーダーをHDMI接続できること
- ポッピンアラジン2のアラジンコネクターと接続できること
- 4K接続は必要なし(ソースをもっていない)
- 大音量で聞くことはないので音質はある程度まとまっていれば十分
- FMチューナーは必要なし
- 最新のサラウンドフォーマット( Dolby Atmos、DTS:X 、Auro系)は必要なし
- 他のAV製品はSONY製が多いので、できればSONY製品希望
こんな形で機種を絞ると、安価でシンプルな機能に絞られているSTR-DH590で決まりました。こちらの商品、2022年4月の注文時点では売り切れ状態となっていて、2022年6月下旬出荷予定となっていました。新型コロナウイルス感染拡大防止のためのロックダウンやパソコンなどの需要拡大に伴って電子部品が不足状況になっているので、こちらの商品の出荷にも影響が出ているのかもしれません。
しかし、ビックカメラで注文をしたところ、予定よりも二か月も速い4月末には商品を送付してきてくれました。ビックカメラ全店舗の中で持っていた在庫を回してくれたのかもしれません。
製品の仕様
STR-DH590の商品の仕様は下記のとおりです。
チャンネル構成
5.1ch
実用最大出力
フロント 145W+145W(6Ω)
センター 145W(6Ω)
サラウンド 145W+145W(6Ω)
入出力端子
HDMI:入力4,出力 1(4K、HDCP 2.2、ARC 等対応)、eARC,8K未対応
対応音声フォーマット(2ch及び5.1chリニアPCM)、DSD対応
TVアウトの端子は天井吊り下げ型のプロジェクター、ポッピンアラジン2のアラジンコネクターという装置にHDMIケーブルで接続しました。
Bluetooth
Bluetooth4.2対応 (A2DP 1.2、 AVRCP 1.6)
最大で10台までの機器とペアリングができます。
Bluetooth接続しているときは手元のスマホで音量調整や音楽のスキップなどができるので便利です。普段はiPhone8を接続して音楽を聴いています。
サラウンドフォーマット
Dolby対応;DD、DD+、DTHD 対応
DTS対応 ;DTS、DTS9624、DTSHD HR、DTSHD MA、DTS
外形寸法
W430 × H133 × D279mm 7.2kg
奥行きが30㎝以下というのはかなり短めです。今まで使っていたYAMAHAのAVアンプと比較しても後ろに余裕ができて良いです。
商品到着とセッティング
商品が到着しました。段ボールを持ち上げてみると、かなり重いです。調べてみると重量は7.2kgもあります。電源のトランスなどかなり本格的な部品が使われている可能性もあります。
スピーカーケーブルをアンプ背面に接続するときは注意書きの通りにアンプの電源コードをコンセントから外した状態で行いました。芯線をショートさせるようなことがもしもあると、最悪、アンプを壊してしまうかもしれません。
詳細な設定にはテレビ接続が必要
単に聴くだけならば本機に各種ケーブルなどを接続すれば聴くことができますが、自動音場補正機能など少し凝った設定をしたい場合には、テレビなどのモニター機器への接続が必要です。テレビの画面にメニューが表示されますので、選択することができません。
テレビ画面に表示されるメニューは日本語表示はありません。SONYは日本のメーカーなのに残念です。ENGLISHを選んで設定をしました。基本的にカタカナ読みすれば判るレベルの英語なのでなんとかなりました。
自動音場補正設定(D.C.A.C)
こんなに安い製品でも自動音場補正機能が付いてくることには驚かされます。チープなスカスカのマイクが付属しています。
これをリスニングポジションに置いて自動補正を実施すると、各スピーカーからテストトーンが出て自動調整されます。30秒ほどで補正作業は終わり、確かに自動補正をすると音のくっきり感が増して焦点が合ったような感じになります。
スピーカーからの距離を測定して音をディレイさせる時間を各スピーカーごとに設定したり、各スピーカー単位に出す音量を自動的に設定することにより、リスニングポジションで最高の状況を再現してくれるようになります。
FMチューナー
アンテナとして1本のケーブルが付いてくるのでこれを指定の端子に接続しますが、信号レベルが低すぎるようで雑音が多いです。できればFMアンテナからの同軸ケーブルを差し込みたいところですが、同軸端子そのものが背面にありません。あくまでも放送を本格的に聴くためのものではなくて、おまけ程度のもとと考えた方が良さそうです。
操作性
リモコンでの操作は違和感ありません。リモコンのボタンの配置も適切で、押し間違えもしにくいです。
本体の方はスイッチ類の操作感は違和感がないのですが、ボリュームは回したときの感触が少し安っぽい感じです。
リモコンの左上についている「SLEEP」ボタンは1回押すと30分、2回で1時間と電源を自動切断するまでの時間を設定できます。
音質
ピュアダイレクトモード
アナログ音声入力ソースを選んでいるときには、信号経路をアナログ出力回路に直結して最短距離での信号伝送を行います。デジタル信号の入力時にはイコライザーやDSPの処理をかけず、入力信号をそのまま再生します。信号経路の短縮に加えてFLディスプレイを消灯し、デジタル系ノイズの干渉を受けないように工夫されています。
サラウンドの機能やイコライザーなどの機能を利用せずにできるだけ高音質でコンテンツの音を楽しみたいときには、こちらのモードがおすすめです。
フロントスピーカーだけでのサラウンド機能
今回はフロントに3台のスピーカー(LS-VH7)、YAMAHAのアクティブサブウーハーだけをセッティングしました。
LS-VH7
- 形式:防磁,2WAY,6Ω,バスレフ
- 使用スピーカー 低域用:11cmコーン型、高域用:2.5cm凹型ドーム形
- 再生周波数帯域:50Hz~20kHz
- 外形寸法:150(W)×275(H)×277(D) / 4kg(1台)
サラウンド側はスピーカーケーブルを購入した後に別途セッティングします。
このアンプには、フロントスピーカーだけでも臨場感豊かなサラウンドを実現する「S-Force PROフロントサラウンド」というフロントスピーカーだけで仮想的にサラウンド音場を再現する機能が搭載されています。
この機能をONにして聞くと確かに音場が広がったように聞こえますが、音の定位が悪くなったりデメリットもあります。以前あったようないかにもサラウンドをしています的な極端すぎる表現はないので、ライブ録音のコンテンツなどを聴くときは良いかもしれません。
サラウンド側のスピーカーを増設
ヨドバシカメラで安価なスピーカーケーブルを入手して、リア側のスピーカーを設置しました。量り売りで25メートル分を購入したのですが、店員さんに苦労をかけてしまいました。
リア側もフロントと同じLS-VH7を設置しました。このスピーカー、一時期投げ売りされていたので、3セット持っています。
セッティングが終わった後に自動音場補正をやり直してみると、自動的にリアスピーカーの存在も認識してくれたようで、特に複雑な設定をやり直すことなく完了しました。
自分でサラウンド側のスピーカーを設定したときと比較すると控えめな演出ですが、これが本当の姿なのだと改めて思い知らされました。以前はリア側の音量を過剰に上げすぎていたのだと思います。
確かに控えめではあっても、これで聞き続けていると音楽に包み込まれている感じはしてきますし、ライブコンサートの音源などを聞いていると臨場感が出ています。
全体的に
とてもフラットで素直な音質に感じます。音の定位も良くて十分な音質です。高いサウンドバーを購入するくらいであれば、このアンプとスピーカーを購入したほうが満足度は高いかもしれません。
3万円台でこれだけの機能を持ったアンプを購入できるというのは嬉しい限りです。良い買い物でした。
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