KDDIのゼロからプランを自分で作ることができるオンライン専用携帯電話料金プラン、povo2.0の5/14から5/16の新規申し込み数が、前月の同時期(4/16から4/18)と比較して2.5倍になったことを明らかにしました。KDDIの広報部では「正確にこれという要因は当社としてははっきり分からない」としています。しかし、5月13日の午前中以降に明らかに増えたことから考えると、楽天モバイルが最低利用料をゼロ円から月額1078円に引き上げたことが影響していることは間違えなさそうです。
povoはずっとゼロ円で維持できないが安価に抑える方法も
ただ、このpovoの契約者が増えていることは嬉しいことかと言うと、どうも違うような気がしています。今まで、楽天モバイルでゼロ円で回線を維持していた人たちがpovoに回っただけだとすると、この利用者はKDDIの売り上げ増に寄与してくれない可能性があります。楽天モバイルとは異なり、povo2.0では「180日間以上有料トッピングの購入等がない場合、利用停止、契約解除となることがあります」という規定がありますので、いつまでも無料で回線を維持することはできません。
しかし、半年に一回、1日だけ24時間使い放題パックのsmashという有料トッピング(220円/回)を購入すれば、1年あたり440円で回線を維持できるという情報も飛び交っています。
KDDIはpovo2.0の料金体系を継続?
KDDIがpovo2.0でゼロ円からプランを構築できるように設計したのは、明らかに楽天モバイルの料金プランが念頭にあったのではないかと思いますが、楽天モバイルがゼロ円の看板を下ろしたあとも、いつまでpovoはゼロ円を続けるか少し心配なところもあります。KDDIは「povo2.0と楽天モバイルとではサービスの性質が違うため、「今のところ止める理由はない」と説明しています。
MVNOのIIJmioも申し込み増加
MVNOのIIJmioも申し込み件数が増加していることから手続きに時間を要していることを公式サイトで告知しています。楽天モバイルからの転入者が多いのだとは思いますが、なぜIIJmioを選択しているのか、今一つ理由が判りません。IIJmioは音声SIMの最低維持料金が税込850円(12カ月間1GB増量キャンペーンで月間3GBまで)です。あまり、楽天モバイルの最低維持料金(1078円)と比較して大きな差が無いので、あえて、IIJmioに転出するメリットが判りません。
楽天モバイルのゼロ円での維持はもう少し可能なので、しばらく様子を見ていこうと思っています。
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