楽天市場で期間限定ポイントが貯まったので、以前から気になっていたphigolfという商品を入手しました。父の日セールで安くなっていたので、少しお得だったこともあります。
ゴルフの上達には自宅での素振りも練習メニューとして大切ですが、単なる素振りだと球を打ち出すことができないので、ナイスショットしたのか否か、いまひとつよく分かりません。
とは言え、本当のゴルフシミュレータは値段が高くて、さらに場所も取りますので個人がとても買えるものではありません。
簡易版ゴルフシミュレーター
このphigolfのような簡易版のゴルフシミュレータはそんな個人が自宅で練習をしたりゲームをしたりするのに適した商品となっています。
製品の仕様
商品はスイングする際の短いクラブ、グリップエンドに付けるセンサーで構成されています。
こちらのセンサーは9軸の重力センサー内蔵で、加速度センサーはバックスイングとダウンスイングの速度と衝撃の強さを感知して予想飛距離を測定します。
内蔵されているジャイロスコープセンサーを連携して、上下左右の傾きはアタックアングルとフェイスアングルなどを細かく分析し、正確な測定値を得ることもできます。
製品到着
もともとは1日から2日で発送という表示になっていましたが、4日経っても発送の連絡はありませんでした。そこへ、ヤマトから品名が「BN0@AMZ10003550xxxxxxxxxx」というとても怪しい配達の案内がありました。Amazonが発送主です。何か送り付け詐欺だろうか?と思い、受け取り拒否も辞さない覚悟でネットで調べてみると、Amazon以外でネットショッピングをして、業者がAmazonの倉庫から商品を発送すると品名がこのようになる場合があるようです。
これはphigolfだろうと思い、翌日、商品を受け取りました。縦長のとてもでかい箱に入っていますが、中は小さな縦長の箱だけで、ガラガラです。緩衝材も何も入れていないので、逆に衝撃で商品が壊れてしまいそうです。
箱から商品を出して説明書を見ると、これがまた日本語がボロボロ、怪しい商品感が満載でした。
まずは、センサーの充電をします。昔のスマホでよく使われていたマイクロUSB端子で充電できます。USBケーブルも付属していました。
クラブを振り回したときに誤ってクラブを飛ばすことがないようにストラップも付いていました。ゴルフをするとき、あまり使う人はいないと思うのですが、訴訟対策用なのでしょう。
セッティング
iPad Proにphigolfのアプリをインストールしました。Apple IDで登録できたので、メールアドレスを渡さなくて済んだのはよかったです。
画面をポッピンアラジンに映したかったので、Apple TVのセットトップボックスをアラジンコネクターに接続して、AirPlayで iPadの画面をスクリーンに投影しました。もう数年は使っていなかったApple TVだったのですが、しっかりと使えました。ポッピンアラジンでも画面のミラリーングはできるのですが、やはり純正のApple TVは安定していて良いです。
アプリの画面に合わせて設定を進め、センサーとのペアリングもしました。
クラブ
前に水色の球体が付いているクラブですが、その形状から振っていてもあまりフェース面を意識することは難しいです。
一回のスイングで軽く1回、カチッという音がします。似たようなダイヤの練習棒はカチッという音はクラブが減速を始めるときになりますが、これと同じかもしれません。
クラブの重さは、少し軽すぎるかな?という印象を持ちました。ただし、スペックを確認すると461グラムとなっているので、決して軽いわけではありません。もしかすると、短いので軽く感じるのでしょう。
重いスイングトレーナーで素振りの練習をしている人には物足りないと思います。逆に重いスイングトレーナーのグリップエンドを付けても、センサーは稼働してくれました。
このクラブがドライバー、ウッド、ユーティリティ、アイアン、ウェッジ、パターの全てをこなします。
機能
私がインストールしたアプリとはメニュー画面の構成が違いますが、こんなにたくさんの機能が付いています。
チュートリアル
最初にチュートリアルがあります。スイングテンポは3対1が良いということなのですが、なかなかこのテンポに合いません。20回やっても合わなかったのでスキップしました。
身体の向きは関係ない
身体がどこを向いていても、球の飛ぶ方向は関係ないようです。球が飛ぶ方向を決めるのは、クラブパス(クラブの通り道)とフェース面のアタックアングルなどが影響しているようです。自分の身体の向きが球の方向に影響しないのは本物のゴルフとはかなり違いますが、狭い部屋だと、なかなかテレビ画面方向に打てない場合もあると思うので、この仕様の方が扱いやすいです。
エーミング
最初は何の機能かよく判らなかったのですが、エーミングという機能があります。ローカルゲームやオンラインゲームでラウンドしているときに、このまま打つと、ちょうど着弾地点に池やOB、バンカーなどがあり、打ち出す方向の向きを変えたいときに利用する機能です。使い方は簡単で、白くセンサーが光っているときに、ボタンを一回だけ押すとエーミングモードになります。あとはセンサーをグルグルと回すと、打ち出す方向も画面上で変わります。この機能を覚えてからはスコアが良くなりました。
左に曲がりがち
私の場合は打ち出しは真っすぐなのですが、球が徐々に左に曲がっていきがちです。スイングパスが8とか9とか警告の赤い文字になることも多いので、まだまだスイングが下手なのだと思います。ハーフスイング程度でスイングパスがインサイドインになるように気を付けてスイングすると、スイングパスの値は小さな数字になり、球の曲がりもほとんどありません。変な癖がついてしまっている可能性もあるのでもう少し研究します。
トレーニング
続いてトレーニングモードです。トレーニングには以下の三つのメニューがあります。
- 本日の練習リスト
- PA TEST
- 練習場
本日の練習リスト
本日の練習リストでは、ドライバー、ウッド、アイアン、ウェッジ 、パター、それぞれの規定回数が決められていて、各種測定数値を見ながらスイングしていきます。スイングしてから一呼吸置いてから、画面では球が飛んでいきます。シミュレーションゴルフのあるあるですが、スイングした後に数値解析や弾道計算をすると、こういうタイミングになるのでしょう。
普通は番手の大きなクラブ(近い距離)から順に番手を下げていって練習することが多いですが、こちらはドライバーやウッドから練習して、アイアン、アプローチ、パターの順で練習をしていく形になるので少し違和感があります。
ドライバーは200ヤード飛ぶのですが、7番アイアンは120ヤードほどしか飛ばずに、どこかスイングが変なのかもしれません。(やっているうちに7番アイアンでも150ヤード近くまで飛ぶようになりました)
パターは本物のゴルフシミュレータでも厳しい感じですが、phigolfでもやはり厳しいです。傾斜などをシミュレーションする機能もあるのですが、カップインしてくれる率がとても高いです。
自分でクラブを選んで練習すると、練習内容に偏りが出るので、このようなモードで練習するのも面白いです。
練習場
普通にゴルフ練習場に行って練習している気分になるモードもあります。自分でクラブを選んで好きな回数だけスイングします。
こちらもスイング後に球がどんな感じに飛んでいったかが映し出されると共に、センサーで計測された値が出てきます。
まんぶりしたからと言って遠くに飛ぶわけではなく、抑えて打つと意外と飛んだりして、本物のクラブをうまくシミュレーションしている感じがします。
あまりうまく打てても、観客の拍手がパラパラなったりして、今ひとつどんな基準になっているのかよく分かりません。
ローカルゲーム
本物のゴルフ場でラウンドしている気分に浸ることができるモードです。最初はティーグラウンドに立ち、グリーンに向けて打っていきます。
鳥の囀りや観客の歓声などもあって臨場感を感じます。
思ったよりも本格的
値段から考えると、もっとおもちゃっぽいと予想していたのですが、実際に使ってみると、ずっと本格的でした。通常のシミュレーションゴルフのように実際に球を打ち出して、球の初速や方向、スピンを測っているわけではないので、普通ならばミスショットしているような球もうまく打ててしまいますが、飛距離や左右への球の曲がりはよくシミュレーションされていると思いました。
ゴルフ未経験者の人でも、みんなのゴルフなどは普通に楽しめると思いますが、PHIGOLFは少し練習しないとスコアが上がりにくいかもしれません。
単に家で素振りの練習をしているよりは、変化を付けられるので、私はとても良いと思いました。
M-TRACERとの比較
M-Tracerという計測機器があります。こちらはボールに当たらないと計測できないので、素振りでは使うことができません。屋内で素振りのときに利用するのであれば、PhiGOLFの方が良いです。逆に練習場などで本物のクラブに取り付けて使うのであれば、M-Tracerの方が計測結果などが見やすいです。
こちらでレポートしています。
【2022/07/31追記】
iOSデバイスからChromecastへミラーリングする方法
今まで寝室にあるポッピンアラジンにアップルTVを通してエアキャストでミラーリングしていたのですが、居間にある大画面テレビに接続してあるChromecastに接続できないか色々と調べてやってみました。
結論としては、iPhoneとChromecast、それぞれにApowerMirrorというアプリをインストールすることで、無料でミラーリングができました。
これ以外にもiOSデバイスにインストールすることでChromecastにミラーリングできるアプリは数多くあるのですが、どれも課金を要求されたので、ApowerMirrorに落ち着きました。こちらのアプリも今後課金を要求される可能性もありますが、そのときは居間にAppleTVのデバイスを持っていくなど、別の方法を考えます。
Phigolfのプレイ自体はなんの問題もなくできました。
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