テレビニュースを見ていると、東京日本橋の上を通る首都高速道路の撤去工事が始まったことを報道していました。この区間は日本橋の景観を大きく損なっていると不評だったこともあって、首都高速道路の大規模リニューアルに合わせて、道路を地下に潜らせて、地上の道路は撤去することが決まっていました。
首都高速道路は昭和39年の東京オリンピックを目掛けて急ピッチで建設されましたが、用地買収にさくだけの時間的余裕がなかったため、川の上などを活用して作られました。これが日本橋の上に高速道路ができた理由です。
ただ、首都高速道路自体の撤去はトンネル部分が完成してから始めるのではないか?と思っていたので、こんなに早く始まるとは思っても見ませんでした。経緯を調べてみると、今回壊しているのは首都高速の本線部分ではなく、江戸橋出入口部分です。すでに江戸橋出入口は2021年5月に廃止されて使われていませんでした。
この江戸橋出入口の基礎部分がトンネルの建設場所と重なっていて、工事を進めるのに邪魔になるので先に撤去することになったようです。
あわせて、2021年5月に廃止済みの呉服橋出入口も同様の理由で橋桁を撤去し、約5400平方メートルの橋桁がなくなります。これで少しだけ日本橋周辺に青空が蘇ります。
その後にトンネル工事が開始されて、完成するのは2035年を想定しています。また、トンネルができた後に首都高速の本線部分を撤去して、2040年ごろには撤去工事も完了、日本橋周辺の空が蘇ります。
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