KDDIは7月2日に発生した大規模な通信障害で通話やデータ通信などのサービスが利用しにくくなった3589万人に対して、一律、月額請求時から220円(税抜200円)を差し引くことを明らかにしました。3589万人というのは、障害が発生した期間中に、auやUQモバイル、ホームプラス電話のサービスを契約していた全ての利用者です。
オンライン専用プランのpovoの利用者に対しては、返金ではなく、データ通信で1GBを3日間使えるようにします。
楽天モバイルのパートナーエリアの回線が利用しにくくなった点に関しては、現時点では楽天モバイルからの発表は見つけられませんでした。
なぜ200円かと言うと、約款に基づく返金の額を一日あたり52円と計算し、音声通話やデータ通信が61時間以上利用しづらかったことから影響を3日間に及んだとみなして、お詫びも含め200円としたと説明しています。
これとは別に24時間以上連続して通信サービスを利用できなかった271万人に関しては契約約款に基づく賠償の返金として、契約している料金プランの基本使用料を日割りにした2日分を請求額から差し引きます。
3589万人に対して220円の返金となると総額で70億円強となりかなりの大金ではあるのですが、一人あたりで見るとあれだけ迷惑を受けたのに、たった220円かと思わせるような金額でもあります。
ツイートを見ると、220円の返金ではなく、その70億円を使って設備を増強し障害が発生しないようにしてほしいといったものもありました。auとしては当然、設備的な補強は実施することを前提として、返金も行うという考えなのだとは思います。
povoにおいて1GBのデータ通信のクーポンを配るような、契約者側にもお得に感じる策があれば本当は一番良かったのだと思いますが、約款やシステムの違いなどにより難しかったのでしょう。
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