クレジットカードを新しく作ろうとすると、本人確認のために運転免許証の写真を添付したりコピーを送付したりして煩わしい面がありましたが、このほど、クレディセゾンがマイナンバーカードを利用した本人確認をする仕組みを提供し始めました。公的個人認証(JPKI)を活用して本人確認をします。公的個人認証サービスをクレジットカードの申し込みで活用するのは日本で初めての試みです。今まで、マイナンバーカードはマイナポータルへのログインやe-Taxの使用など国が提供するサービスで利用できていましたが、民間のサービスでも活用されるようになるのは、マイナンバーカードの利用用途が増えるという点で良いことだと思います。
マイナンバーカードの読み取りはスマートフォンについているリーダー(NFC)で行い、身分証や顔写真の提供は不要です。これにより、クレジットカードの申請をする人はマイナンバーカードから取得される正確な基本4情報(氏名、生年月日、住所、性別)をセゾンカードの入会申し込みフォームに自動入力されます。偽造やなりすまし防止、誤入力などを防ぐことができるので、信頼性がとても高くなることが特徴です。もちろん、マイナンバーカードの暗証番号を人に教えたり、マイナンバーカードの実体の管理が疎かになってしまうと、悪用される可能性がありますので注意しなければなりません。
従来はマイナンバーカードを持っていても、なかなか使い道がないという声が多く聞こえてきましたが、コンビニで住民票を印刷したり、健康保険証の代わりに使えたり、給付金を貰う口座と紐づけたり等、利用できる用途がどんどん増えています。これに民間のサービスが加わっていけば、最終的には財布の中に入れる必要のあるカードの枚数も減って、活用の幅が広がっていくことになると思います。
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