テレビ朝日の報道によると、10月11日から開始する全国旅行支援に伴い、便乗値上げを実施している悪徳宿泊施設があることが報じられていました。
全国旅行割はその宿泊代金に対して決められた割合の割引が受けられるものですが、その元となる価格が値上げされてしまっては、まったく意味がありません。
沖縄のホテルの例
8月の頭に沖縄のホテルを予約した際には2万7000円、しかし予約した時期が早過ぎ、旅行代理店から全国旅行支援の対象にならないと言われて、改めて同じホテルを同じ日程、同じ部屋で探したところ、なんと7万円ほどに値上げしていたそうです。
山梨県のホテルの例
朝日新聞にも同様の記事がありました。11月下旬に山梨県のホテルを予約しようとしたところ、一年前の同じ日にそのホテルに宿泊した際は大人二人の素泊まりで1万円ほどであったのに、今年は3万8000円だったそうです。
私が予約した宿の場合
私も楽天トラベルを通じて、10月から12月にかけて、埼玉県と山梨県で合計4ヶ所の宿泊施設を予約してあります。9月に予約したのですが、同じ宿について今一度宿泊代金を確認してみたところ、特に便乗値上げをしているところはありませんでした。(楽天トラベルは事前に予約した施設であっても、全国旅行割が始まった契機で割引申請できるようです)
そういう意味では、良心的な宿を予約できていたのかもしれません。
ダイナミックプライシングとの関係
しかし、ホテルはダイナミックプライシングを導入しているところも多く、需要の大きさによって同じ部屋でも大きく値段が変わることは、特に全国旅行割がない時期でも発生します。
例えば、幕張のホテルについても、大きなイベントが開催されるときは同じ部屋でも値段が跳ね上がることがあります。
ただ、利用者から見ると、全国旅行割に合わせて便乗値上げしたようにも見えてしまうので、そのホテルは信頼を失うきっかけになるかもしれません。
一泊19万9998円のビジネスホテル
静岡県のホテルリブマックス掛川駅前が大人2人で一泊19万9998円の価格を提示しています。全国旅行支援で1万円分安くなっていますが、こんなに高額だと雀の涙にしかなりません。便乗値上げにも程があると思います。
対策
宿を予約しようとする際は、便乗値上げが行われているかどうかをチェックすることは難しいので、施設やサービスの内容と提示されている宿泊代金が納得いくかどうかで宿泊者本人が判断する形が一番良いのだと思います。
【2022/10/17追記】
NHKでも報道
NHKのニュース記事でも、「宿泊料金が軒並み高く…」全国旅行支援で便乗値上げ?という記事が掲載されました。取材をした人々は口を揃えて下記のように訴えています。
- 旅行サイトで調べたが値段が高く予約するのをやめたホテルもあった。2割増しくらいになっているイメージがあります。
- 全国旅行支援に便乗して上がっていると感じる。ただ、上げたくなる気持ちも分かるので、仕方ないと思う
観光庁は「助成分をあらかじめ上乗せするなど割引を前提とした不当な値上げがないよう都道府県を通じて事業者に周知するとしています。
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