関越道から中央道や東名道などに行く場合は、現時点では圏央道や首都高を経由して行くのが一般的ですが、首都高都心環状線、中央環状線、圏央道ともに混雑が目立つようになってきていて通過に時間を要する場合が多々あります。できれば、都心に近いところを経由せずに迂回するバイパスが欲しいところですが、そんなニーズに応えようとしているのが、西関東連絡道路です。
西関東連絡道路は関越道の花園インターチェンジから主に現在の国道140号線(彩甲斐街道)沿いにバイパスを作って山梨県甲府市までを直結する計画です。
すでに花園インターチェンジから皆野寄居バイパス、皆野秩父バイパスまでは高規格な道路または有料道路が開通しており、長瀞、秩父駅周辺などの混雑エリアをバイパスできるようになっています。
現在は下の地図にある長尾根バイパス、大滝トンネルを建設中で、これが完成すれば山間の狭隘路線となっている雁坂トンネルまでの区間をバイパスできるようになります。大滝トンネルの本体工事は既に2021年開始済みで、10月末現在で、全長2053mのうち420mが掘削済みとなっていると報じられています。
一方で雁坂トンネルから先の山梨県側についても、こちらの地図のように「甲府山梨道路」として建設が進んでいます。
山梨県から静岡県に至るルートはすでに開通してる中部横断自動車道を経由する形になります。下の地図で言うと、西関東連絡道路⇒新山梨環状道路⇒中部横断自動車道と経由する形になります。都心を経由する場合と比較して大きなショートカットになります。
西関東連絡道路がすべて開通すれば、車の流れが大きく変わり、圏央道や首都高速道路の交通量の緩和につながるのではないでしょうか。
【2023年10月31日追記】
大滝トンネルが開通間近
大滝トンネルが約9割の採掘が終わったという発表がありました。
国道140号線は三峰口駅への交差点あたりから道の駅大滝温泉のあたりまで、グルっと迂回して遠回り、そして狭隘な区間を通るので、大滝トンネルが出来ることに伴う効果は大きいと思います。
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