最近は携帯電話の普及に伴って利用する機会が減った固定電話ですが、NTT東日本とNTT西日本は2024年1月に大幅に料金が改訂されることになりました。
改定後の料金は実にシンプルな体系になり、固定電話同士の通話では距離や時間帯に関係なく、一律3分あたり9.35円となります。
現在の固定電話同士の通話料金
市内通話料金
現在の市内通話料金はこちらの通りです。
- 市内通話料金(9.35円でかけられる秒数)
距離段階 昼間 夜間 深夜 区域内 3分 [9.35円] 4分 [9.35円] -
※昼間(午前8時~午後7時)、夜間(午後7時~午後11時)、深夜 (午後11時~午前8時)
-
※[ ] 内の数字は、3分間通話した場合の料金です。
-
同一県内の市外通話料金
同一県内の市外通話料金はこちらの通りです。
- 同一県内の市外通話料金(11円でかけられる秒数)
距離段階 昼間 夜間 深夜 区域隣接・~20kmまで 90秒 [22円] 2分 [22円] 20kmを超え60kmまで 1分 [33円] 75秒 [33円] 90秒 [22円] 60kmを超え 45秒 [44円] 1分 [33円] 90秒 [22円] -
※昼間(午前8時~午後7時)、夜間(午後7時~午後11時、土曜・日曜・祝日の昼間を含む)、深夜 (午後11時~午前8時)
-
※[ ] 内の数字は、3分間通話した場合の料金です。
-
なお上記以上離れている区域外通話料は、単位料金区域相互間の距離が遠くなるほど料金が高くなるような料金体系となっています。
2024年1月以降の固定電話同士の通話料金
一律3分9.35円
つまり、距離や時間帯によらない料金です。
料金体系が大きく変更されるのは、固定電話網をインターネット技術を使ったIP網に切り替えるためです。
長距離電話については料金を抑えることができる「マイラインサービス」により電話会社を選べるサービスがありますが、一律3分9.35円となることで、マイラインサービスを利用することのメリットがなくなるため、2024年1月中に段階的に提供が終了される予定です。
今回のIP網の切り替え、電話料金体系の変更に伴う宅内機器(電話機)の買い替えは必要ありません。現在利用している機器がそのまま使えます。
「2024年1月から今の機器が使えなくなる」、「電話料金体系の変更に対応できない」等の消費者の不安をあおって、電話機などを購入させる悪質な便乗詐欺が発生する可能性があるので、両社では注意を呼び掛けています。
コメント