先日、松任谷由実さんを特集するNHKミュージックスペシャルが放送されました。番組のタイトルは、松任谷由実「私と荒井由実の50年」です。
オンエア時は見ることが出来なかったので、NHKプラスの見逃し配信でiPadを使って鑑賞しました。
この番組、内容は素晴らしかったです。今回の放送向けに新しく収録した内容や、過去のNHKの秘蔵VTRから選り抜いた内容の紹介という構成になっていました。
今回の放送向けの収録内容では、結婚するまで暮らしていた八王子の実家をユーミン自身が訪れて、自分の部屋を紹介するところが印象に残りました。今では一つの部屋になっているのですが、当時は姉妹で部屋を二つに区切って使っていたのだそうです。
特にユーミンの部屋からベランダに出ると、そのまま螺旋階段で外に出られるようになっていて、夜自分の部屋で寝たふりをして、この螺旋階段から抜け出して中央線で六本木などに繰り出して、グループサウンズを聞いていたのだそうです。1960年台から70年台のことでしょうか。
例えば、ユーミンの曲を聴いていると、ランドリーゲートやディスコなど米軍基地にまつわる歌詞や茅ヶ崎まで相模線に揺られていく話し、西立川駅のどこまでも続く基地の思い出など、多感な少女時代に色々な刺激を受けたことを感じさせる歌詞がありますが、当時の情景が目に浮かびます。
過去の秘蔵のアーカイブの中から紹介された映像の中では、10年前に収録されたという、キャラメルママのメンバーが演奏しユーミンが歌う「ひこうき雲」が素晴らしかったです。
キャラメルママのメンバーは、細野晴臣さん、鈴木茂さん、林立夫さん、松任谷正隆さんという素晴らしいミュージシャンが集まったグループです。ひこうき雲はこのキャラメルママのメンバーと共に作られました。そのメンバーが再度結集して、ひこうき雲を奏でる場面が見られたのは本当に良かったです。
また、ユーミンが八王子から通っていた立教女学院の聖堂で収録された、翳りゆく部屋の弾き語りも良かったです。
六本木ヒルズでは、ユーミンミュージアムが2023年の2月26日まで開催されています。もし、都心に行く機会があったら見に行きたいイベントです。
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