前々から噂されていたことですが、1月26日に楽天モバイルが正式にホームルータとホームルータ専用料金プランを発表しました。
こちらが昨年5月段階で予想していた記事になります。
Rakuten Turbo
ホームルータ専用料金プランの名前は「Rakuten Turbo」、対応製品は「Rakuten Turbo 5G」となっています。
新料金プランは楽天回線のエリア内でホームルータを設置して利用することができる専用プランです。光ファイバーなどは使わない無線接続なので、回線工事が必要ないのは大きな魅力です。
一回線目の契約事務手数料は0円、契約から3年間に限っては月額税込3685円、4年目以降は月額税込4840円です。
楽天ひかり(戸建てプラン)を利用した場合の月額料金は2年目以降は税込5280円なので、楽天ひかりよりも少し安い価格帯を狙ってきたことが分かります。
ただ、とても不思議なのは、通常のRakuten Unlimitは20GB以上の無制限利用で月額3278円と、今回のホームルータ専用プランよりも安いです。今回発売されるホームルータにRakuten UnlimitのSIMを入れれば安く運用できそうですが、この組み合わせはガードがかかっているのでしょうか。Unlimitよりもturboの方が良い点が明記されていれば良いのですが、書かれていないので今ひとつよく分かりません。
一方で回線速度に関しては、自宅で楽天モバイルのSIMと第3世代iPhone SEを組み合わせて計測した結果が下記のとおりです。
楽天ひかりも利用していますが、少なくとも私の場合は、圧倒的に楽天モバイルのSIMによる通信の方が遅いです。
従って、スピードよりも手軽さを期待しているユーザーに向けたサービスと考えた方が良いかもしれません。
なお、専用ホームルータの「Rakuten Turbo 5G」は一括払いで税込41,580円です。かなり高い価格に感じますが、何らかのキャンペーンが適用されて実際にはもっと安く購入できるのかもしれません。
楽天モバイルのホームルータは発売が予想されてから実際の発売に至るまで、随分長い期間がかかりました。楽天のネットワークを万全にした上でホームルータを発売するという順番にしたかったのではないか?と予測しています。
通常の楽天UNLIMIT回線を固定回線代わりにするには?
通常の楽天UNLIMIT回線を固定回線代わりに使うためには、回線のSIMカードとホームルータの本体が必要になりす。
楽天UNLIMITの回線は楽天モバイルへ申し込み、ホームルーターの本体は楽天市場などで入手することができます。
例えば、下記のピクセラの商品が該当します。
NTTドコモのhome 5G
NTTドコモのホームルータープランは以前より発売されていて人気も出ています。
一部のお店ではホームルーターの本体が一括10円で提供されているため、本来のhome 5Gは通常月額4950円ですが、「月々サポート(1100円)」が36ヶ月間適用され、月額3850円で高速・大容量の5G回線が使い放題になります。
つまり、楽天モバイルのホームルータープランはこの価格を意識して、当初3年間は月額3685円としたことが考えられます。
回線網としては楽天モバイルが強化しているとは言っても歴史の長いNTTドコモの方が安定しているため、この価格差では楽天モバイルのプランは少し厳しいところがあることは否めません。
ちなみに自宅におけるNTTドコモ回線の通信速度は、下りが301.6Mbps、上りが294.1Mbpsとなっていて、楽天モバイルの通信速度とは同じ5Gエリア内であっても一桁違います。
楽天モバイルは実際の発売に際しては何らかの対策をするのではないでしょうか。
【2023/01/29追記】
楽天モバイルの法人プラン
楽天市場出店者向けに実施された楽天新春カンファレンスで法人向けプランが発表されました。データ通信容量は、3GB、5GB、30GBの3種類で、それぞれ2178円、2618円、3058円となっています。
NTTドコモの回線を用いたMVNOの後継サービスで、楽天回線を利用したプランということになります。
【2023/02/10追記】
楽天turbo利用のレビュー
楽天turboを実際に契約して利用し始めたというレポートが出始めました。スマサポチャンネルで利用状況の様子を見ています。
気になる通信速度ですが、下りが90Mbps、上りで40Mbpsでした。一方で楽天UNLIMITは下り36.3Mbpsということで、この測定だけを見ると、楽天turboの方が優秀なのかと思いきや、時間をおいて測定した中身は逆転していたりして、特に楽天turboに際立った優位性があるわけではないようです。
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