NTTが1月31日にADSLを原則終了(常時接続回線を手軽に実現した魁サービスの終了)

当サイトの記事には広告が含まれます

NTT東日本とNTT西日本が2023年1月31日にADSLサービスを原則終了します。現時点で光回線サービスが普及していない一部の地域についてはサービスが継続されますが、2024年には終息する予定です。

2017年の時点からこの方針は発表されていました。

スポンサーリンク

ADSLサービスとは?

ADSLは普通の消費者が常時接続サービスを利用できる先駆け的な存在でした。それまでは、ダイヤルアップまたはテレホーダイサービスなどを利用してインターネットを使っていましたが、常時接続が定額でできるのは夜間に限られるなど使いにくいものでした。

フレッツADSLがサービスを開始した日は2000年です。

ADSLが日本で普及した2001年はブロードバンド元年と呼ばれました。ダイヤルアップ接続では28Kbps程度の速度でしか通信できていなかったのに対して、ADSLを利用すれば10Mbps程度の通信ができました。まさに桁違いの速さで、ADSLを導入したときにはその速さに本当に驚きました。

ソフトバンクのモデムの無料配布

街角でソフトバンクがADSLのモデムを無料で配布して、契約者を増やすことが話題になったのもこの頃です。

当時はソフトバンクが携帯電話でこれほど利益を出す会社になるとは思ってもみませんでした。

メタル回線の終了とともにADSLは終了

ADSLは普通のメタルの電話回線さえあればインターネット通信の信号を冗長して何時でも高速で送受信できる卓越したサービス内容です。新たな回線を敷く必要もなくモデムを設置して電話局側の工事をしてもらえば利用できたので手軽でした。

ただ、電話局からの距離が遠いと回線に雑音がのってしまつたりして、回線速度が遅くなってしまうことはデメリットではありました。

そんなADSLで利用しているメタル回線の電話交換網は老朽化していて、光ファイバーへの移行が進んています。メタル回線が使われなくなることからADSLサービスも終了という形になります。

Yahoo!BB ADSLについても、2020年3月以降、一部地域から順次終了しており、2024年3月末をもってサービス提供が終了されます。

移行先の候補

今後は光回線やCATVのインターネットサービス、設置が簡単なモバイルルーターやホームルーターのサービスへ切り替える選択肢があります。

コメント