タイヤに窒素ガスを充填するのはあまり意味がないのでは?

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クルマのタイヤに窒素ガスを充填すると下記の効果があると言われています。

  • 窒素の分子は酸素などの分子よりも大きいので、タイヤからガスが抜けにくい
  • 酸素がないので発火しにくい
  • ガス中に水分を含みにくいので、温度によるガスの膨張/収縮が少ない
  • 不活性ガスである窒素は、酸素が水素と結びついて水になるようなことがなく、ホイールやタイヤを劣化させにくい
  • ガスが抜けにくいことの副次効果として燃費が劣化しにくい

上記のメリットがあることは、間違えない事実だと思います。従って、地上と上空で極端な温度差がある飛行機のタイヤやスピードの変化が大きく地面との間で摩擦熱が発生するようなレーシングカーでは窒素ガスを充填することは大きな意味があると思います。

しかし、一般の自家用車ではそこまで過酷な状況になるとは思いにくいです。

また、大気の中の成分分布は下記の通りと言われています。

  • 窒素  78.08%
  • 酸素  20.95%
  • アルゴン  0.93%
  • 二酸化炭素  0.03%

もしも、タイヤの中に空気を入れて、窒素ガス以外の成分が抜けていくのだとすると、繰り返し空気を入れていれば、徐々に窒素ガスの成分が増えていくように感じてしまいます。

自家用車で空気をタイヤに補充していて、水分でタイヤの内側から劣化してしまったという話しも聞いたことがありません。

普通に空気をタイヤに入れている際、ガソリンスタンドでタイヤの空気圧を点検したときに、寒い朝と暖かい昼間でそこまで空気圧が変化していることも実感としてありません。

窒素ガスを充填していた場合、ガソリンスタンドなどで、タイヤの空気圧を点検したときに、もしも空気圧が不足していたとき、窒素ガスを充填できる場所は限られています。そんなことを気にして空気圧を正常にするタイミングを逸していると、逆に危険なことになってしまいます。

タイヤショップやカー用品店などでは、有料の窒素ガス充填をお勧めされることが多いですが、私自身は過酷なほど車に乗っているわけではないので、窒素ガス充填をお願いすることはこれからもないと思います。

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