世の中、デジタル化と騒がれていますが、こちらのツイートを見て、少し考えさせられました。
職場近くの居酒屋の980円均一ランチが1000円になるのと同時に、クレジット電子マネーコード決済を排し現金のみになったところ、まぁ会計の速度が速い速い。この時間から始まる会計行列は一体何だったんだ…。
こういうのが最適化ってやつですなあ…。— 猫頭 (@nekogashira) July 13, 2023
少しでも安く見せようと、バーゲン価格のように980円という値付けをしているお店は多いです。
980円となると、会計のときにお客さんは財布が重くなるのが嫌なので、小銭で80円が払い切れるかどうかチェックします。
諦めて、1000円札を店員さんに渡しても、お釣りを貰うという手順が追加されています。
このような細かいやり取りの積み重ねがレジでの対応時間(平均サービス時間)を増やしてしまい、レジ待ちの行列ができてしまいます。
デジタルを少しかじっていると、ついつい、それでは電子マネーを導入して、効率化しようという方向に走ります。
しかし、電子マネーを導入したところで、レジ前でおもむろにスマホを取り出して、PayPayアプリを起動して、店員にバーコードを見せるような一連の作業が必要になります。これも、意外と時間がかかり、行列の解消に至りません。
このツイートにあるように値上げして1000円ぴったりにして、電子マネーを一切排除すれば、レジでお客さんは1000円札一枚をサッと出して会計終了です。レジ待ちの列が減るのは頷けます。しかも、お店は2%分の売り上げアップが図れるという一石二鳥です。
実はサイゼリヤも端数のあるメニュー価格を値上げしたり、値下げしたりでピッタリ価格にして、会計の効率化を以前図りました。サイゼリヤの社長は理数系で他のチェーン店とは異なる効率化をすることでも有名です。
客側もお昼休みの時間は貴重なので、20円の値上げよりも、対応がスムーズになったことの満足度の方が高いと思います。
職場などでも安易にデジタル化と称して色々な取り組みをすることがありますが、アナログ的にもっと簡易に解決する手段はないかも合わせて考えた方が良さそうです。
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