JR中央線の三鷹駅と武蔵境駅の間に1929年に建設された鉄道線路をまたぐ長い跨線橋があります。太宰治が晩年(1939年から1948年)、三鷹に住んでいたときにはお気に入りの場所になっていて、仲間が来たときにはよく跨線橋に案内していたと言われます。
この跨線橋、単に中央線の線路を跨ぐだけではなくて、三鷹車両センターも跨ぐ構造になっているのでとても長いです。跨線橋の上から子どもたちが中央線の運転手さんに向かって手を振ると、運転手さんが手を振って応えてくれる場所でもあります。
さらに、夕方にこの跨線橋の上に行くと、西方向に夕焼け空や遠くの山が見えたりして、風光明媚な場所でもありました。
そんな歴史ある跨線橋がついに2023年12月ごろから取り壊しが始まることがJR東日本から発表されました。
さすがに100年近くが経過して老朽化していること、古い耐震基準で作られているため、災害に対して不安があること、補強工事等を行うためには莫大な費用がかかることから、取り壊しの判断に至りました。
JR東日本から三鷹市に対して無償譲渡の提案もあったのですが、三鷹市も厳しい財政事情の中で、提案を断る判断をしています。
三鷹市では南側の一部を残してモニュメントとして残すことを検討しています。
跨線橋が利用できなくなったあとは、三鷹駅よりにある堀合地下道の利用が呼びかけれています。
【2024年1月30日追記】
三鷹市主催の渡り納め会に参加しました
2023年12月に三鷹こ線人道橋の渡り納め会が開催されました。その際の様子をこちらで紹介しています。
すでに三鷹こ線人道橋は封鎖されて通行することができなくなっています。
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