昨日、楽天グループが発表した内容によると、楽天市場のスーパーポイントアッププログラム(SPU)が楽天ポイントの満額ゲットを狙っていたヘビーユーザー向けには大改悪されることが明らかになりました。
楽天グループのサービスをフル活用しつつ、楽天市場のお買い物マラソンのときに、商品の購入や楽天ふるさと納税で月々2万ポイント〜3万ポイント程度になっていたのですが、もはや、このようなポイントを狙うことは不可能になりました。
具体的な発表内容
今回発表されたのが下表です。
変更点(改悪点)が多すぎて、一つ一つ取り上げて説明することもできません。
一言で説明すると、
「楽天のサービスを使いこなしてポイントを最大限ゲットするような楽天にとって儲からなくなってきた客は切り捨てて、楽天モバイルを使いつつ楽天市場や楽天グループのサービスをそこそこ使う客を少しだけ優遇した」
という感じです。楽天モバイルを利用し、楽天グループのサービスをそこそこ利用し、楽天市場で月に5万円ほどまで使う平均層をターゲットにして売り上げを上げようという戦略のように見えます。
楽天モバイル推しが鮮明に
ITmediaNEWSが楽天グループに確認した結果もやはり下記のように回答があったことが報道されています。
「楽天モバイルに注力しているタイミングでもあり、モバイルユーザーにとってポイント倍率がアップする形で今回変更した」「モバイルに比重を置くという案は以前より社内で検討していた。12月は年末でお買い物の機会が増えるので、ポイント倍率を上げてお買い物を楽しんでいただきたい」
やはり楽天モバイルの契約者数を増やしたいという思いが滲み出ていて、こんな宣伝もうっていました。楽天モバイルを使っていると今までは最大で+3倍だったものが、12月1日からはポイントアップで毎日全員+5倍になるということをクローズアップしています。
獲得上限ポイントが落ちたことはあまり目立っていません。
SPUの倍率を満額に近づけることが困難に
特別に痛いのは楽天プレミアムカードを持っていることに伴う利点がほぼ失われたこと、全般的に上限ポイントが引き下げられたこと、楽天ブックスや楽天KOBOの達成条件が1000円以上から3000円以上に引き上げられたことが痛いです。
楽天プレミアムカードについては、楽天市場で+2%されていた特典がなくなり、更に付帯するプライオリティパスが無制限に利用できるタイプから年間5回までのタイプに引き下げられるので、私にとっては年会費を払って楽天プレミアムカードを持つ理由がなくなりました。
なぜ、これほどまでの改悪を行わなければいけなかったか?は明解で、楽天モバイルの契約者数をもっと増やしたいことと、楽天モバイルのために借りてきたお金の償還期限がこれから次々に訪れるので、利益をできるだけ内部留保しなければいけなくなったからです。
ITmediaNEWSの更問いに対して、楽天からは、
「財務面を考慮しての変更かというと直接的な関係はない」
と回答していますが、これだけ大きくポイント還元上限が減ったことから考えると深い関係があるとしか思えません。
利益の留保以前に、顧客離れによる売上大幅減少で会社として大変な状況になるリスクも併せ持つ改悪なので、楽天グループのこれからが少し心配です。
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