楽天市場が物流危機回避のために「急がない便」でポイント付与を検討

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読売新聞オンラインで”楽天「急がない便(仮称)」、セール期間中の導入検討…「即日」「最短」回避でポイント付与”という記事が配信されていました。最近は直ぐに荷物が届く、「お急ぎ便」に人気があり、Amazonや楽天市場、ヨドバシなどが到着するまでの時間を競ってきました。しかし、確かに物流の2024年問題を切り抜けるためには、「急がない便」という発想も有りだと思います。

特に楽天市場で「お買い物マラソン」に参加するときには、消耗品などの購入で、まだ使い切るには時間がもう少しかかるけれども念のため購入しておこうという買い物もあります。こんなものは急いで翌日に届けてもらう必要はありませんので、そのうち何かの商品と一緒に届けてもらっても全く問題ありません。私が買い物をするものの割合で言うと、急いで届けてほしいものは全体の1割から2割ほど、残りの8割以上は急がなくても良いものです。

特にブラックフライデーなどのように楽天市場のセールとAmazonのセールが重なる時期には、宅配便の荷物が劇的に増えて、配達する人に大変な負荷がかかります。こんなときこそ、急がない便を利用すれば物流に負荷をかけずに済みます。

楽天市場ではすでに2022年の段階で、配達の希望日を指定しなかった利用者に対してポイントを付与する実証実験を実施しています。この実験では希望日を指定しなかった利用者の数は3.5倍に増えたというので、かなりの効果だということがわかります。

これから日本も人口減少時代を迎え、特に就労者人口の減少が顕著になります。ドローンや配送ロボットなども実証実験が進められていますが、個人宅に宅配便を届けるようにできるまでには、まだ十年程度はかかるのではないでしょうか。

楽天ロボット

当初は急がなくて良い配達を選んでくれた消費者にポイントを増額する形で始まったとしても、ゆくゆくは、デフォルトでは急がなくて良い配達になって、ポイント還元数を通常よりも減らすとお急ぎ便を選択できるという世界になっていくような気がします。

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