お墓と言えば墓地に石でできたお墓が立っているイメージをどうしても持ちますが、最近はずいぶんお墓事情が変わってきているようです。株式会社アンカレッジの「家族で迎える新年の決断!2023年お墓選び完全ガイド」によると、660人へのアンケート結果で実に51.8%の人が樹木葬を選択したと紹介されていました。次いで、納骨堂が20.2%、一般的なお墓は19.1%に過ぎません。
あまりにも、旧来一般的だった墓石が立つお墓の需要が減っていることに驚いてしまいます。ただ、一般的なお墓はすでに先祖代々のお墓がある場合には誰かが亡くなっても新たにお墓を建てるわけではないので、新規に作るお墓としては小さなな数字で出てくる可能性もあります。
2019年5月にNHKのドキュメント72時間「樹木葬 桜の下のあなたへ」が放送されたことで、樹木葬に大きな注目を集めたことも人気になった原因の一つかもしれません。こちらの番組では、町田市にある「いずみ浄苑」が舞台になっています。いずみ浄苑に見学に行った時のレポートがこちらです。
都立霊園の申込倍率も調べてみました。多磨霊園の一般埋蔵施設の場合は倍率が1.7倍、小平霊園の一般埋蔵施設は4.8倍ですので、申し込んでから当選するまで数年かかってしまうかもしれません。
私自身は一般墓を購入したのですが、申し込んだ年に運良く当選しました。流れはこちらで紹介しています。
樹木葬の埋葬方法には、主に以下の3つの種類があります。
- 合祀型:複数の遺骨が同じ樹木の周辺に埋葬される形式です。
- 集合型:複数の樹木が一か所に集まっており、個々の遺骨を埋葬する形式です。
- 個別型:一つの樹木に一つの遺骨を埋葬する形式です。各遺骨には個別の樹木や花台が用意されます。
樹木葬の種類によって、遺骨の埋葬方法やお墓のスタイルが異なるため、選ぶ際には自身やご家族の希望に合った形式を選ぶことが重要です。特に自分たちは家族には迷惑をかけたくないと思い良かれと思って樹木葬を事前に申し込んでいたものの、家族は個別にお墓参りができる墓石タイプのお墓を望んでいたというすれ違いが発生する可能性もあるので、じっくりと話しておくことが重要でしょう。
これから先、単身世帯の割合が増える中で樹木葬はさらに増えていくことになると思いますが、長く安定して経営しお墓を守ってくれる信頼できるところを見つけられかどうかは大切だと思います。
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