2010年にNHKで放送されていた朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」がなぜかBSテレ東で再放送されています。最近のストーリー貸本漫画を扱っている出版社の富田書房が墓場鬼太郎の原稿を持ち込んで出版したにも関わらず水木しげる氏にお金を払ってくれない話しが何話か続いています。この富田書房というのが何なのか、気になったので調べてみました。すると、本当の名前は兎月書房で水道橋にあったのだそうです。確かに飯田橋から水道橋、神保町にかけての一帯は出版社が多かったエリアなので、貸本漫画の出版社があってもおかしくありません、Wikipediaによれば東京都千代田区三崎町というところにあったと記されていました。とすれば、比較的水道橋駅に近いエリアということになります。
しかし、貸本漫画が衰退する流れに逆らうことはできず、1962年には倒産してしまっていて現存しません。原稿料が水木しげる氏に払われないというトラブルは実際にあったことがWikipediaであわせて紹介されています。
さらに調べていくと、ゲゲゲの女房のストーリーと実際の話しの間には少し前後関係が違うところがあることにも気がつきました。
実際は昭和35年に兎月書房とは原稿料不払いの為に一時絶縁、後にガロを創刊する長井勝一社長の三洋社から「墓場鬼太郎」の完全なシリーズ続編である「鬼太郎夜話」の第1巻を出版し、昭和36年に鳥取で見合いをして出版した流れになっています。ゲゲゲの女房では結婚をしてから富田書房との原稿料不払いのトラブルが起こっています。ゲゲゲの女房では水木しげるの奥さんが富田書房に原稿料支払の交渉に行くなど話しに盛り上がりを付けたかったのかもしれません。
気になったのは、兎月書房が実際に何処にあったかです。Twitterで検索をしてみると、全てを明らかにしてくれる投稿がありました。
兎月書房があったのは、東京都千代田区神田三崎町1-6で水道橋駅から少し西側のエリアのようです。新しいビルが建ってしまっていて、昔の面影は今は残っていないようです。
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