一時期、コンビニのレジ横にドーナツの販売ケースが設置されて、コンビニ各社でドーナツ販売が盛り上がった時期がありました。2014年11月にセブンカフェの二匹目のドジョウを狙いセブンカフェドーナツを開始、その後、コンビニ各社が追随したことによりミスドの業績にも影響を与えました。しかし、今となっては、レジ横にドーナツのケースを設置している店は見かけません。パンのコーナーなどにドーナツを何種類か売っている程度になっています。
そんな、コンビニドーナツが盛り上がった時期はミスタードーナツなどの専門店が店舗を縮小した時期がありました。私の家の近くにあったミスドの店舗も無くなってしまい、ミスタードーナツに行くためには少し離れた駅に行かなければいけません。コンビニドーナツが一時期盛り上がったのは結果的には迷惑な話しでした。(ダンキンドーナツは1970年から日本で展開していましたが、1998年には日本から撤退しています)
コンビニドーナツが流行った理由を調べてみると主に以下の3つがあるようです。
- コンビニコーヒーの大成功:コンビニ各社はコーヒーの販売を強化し、ドーナツとの相性の良さをアピールしました。コーヒーとドーナツのセットは、手軽でおいしい朝食や休憩の選択肢として人気になりました。
- ドーナツ専門店の影響:2006年にクリスピー・クリーム・ドーナツが日本に上陸して大ヒットし、その後もフロレスタやはらドーナッツなどの個性的なドーナツ店が登場しました。これらの店の影響で、ドーナツに対する関心や需要が高まりました。
- バリエーションの豊富さ:コンビニドーナツは、オールドファッションやもちもちリングなどの定番から、季節や地域限定のフレーバーやコラボ商品など、さまざまな種類を展開しました。消費者の嗜好やトレンドに合わせて、新しい商品を提供し続けました。
逆に、コンビニドーナツが衰退した理由は、主に以下の2つです。
- コロナ禍の影響:新型コロナウイルスの感染拡大により、コンビニの来店客数が減少し、ドーナツの売り上げも低下しました。また、感染予防の観点から、レジ横での販売をやめたり、個包装に変更したりするなど、ドーナツの魅力が損なわれることもありました。
- 競争の激化:コンビニドーナツのブームに乗って、スーパーやベーカリーなどの他の小売業者もドーナツの販売に参入しました。さらに、ドーナツ専門店も増えて、コンビニドーナツとの差別化を図りました。これらの動きにより、コンビニドーナツの優位性が失われることもありました。
コーヒーは毎日飲むことも普通だと思いまうが、ドーナツはカロリーが高い印象があり、そこまで頻繁に食べるものではないと思います。今振り返ると、コンビニで大々的に販売してもコーヒーほどの売上につながるとは考えにくかったように思います。
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