すかいらーく系列やゼンショー系列のお店などは、どこも注文にタブレットを導入してデジタル化を極める傾向が続いていますが、サイゼリヤは今も頑なにタブレットは導入せずにアナログを極めている感じがあります。
こちらがサイゼリヤのテーブルの上のセッティングです。どこにもタブレットはありません。
注文は自分でオーダーシートに記入して店員さんに渡す方式です。
メニューには4文字のメニュー番号が書いてあります。
これであれば、タブレットの操作に慣れていない人でも簡単に注文することができます。
最近、話題になったのはデザートのメニューです。
デザートをすぐに持ってきてもらうときと、後で持ってきてもらう場合で別の番号が付いています。画期的な工夫だと思います。
テーブルの上の押し釦を押すと店員さんが来てくれて、注文票に書かれた内容をハンディターミナルに入力して、メニューの名前を確認してくれます。非常にシンプルです。
各座席にタブレットを置くと、初期費用だけではなく、どうしても壊れたり、メンテナンスをしたり、寿命が近づいて更新したりするのに多大な費用がかかります。あえて、メニューを低価格で提供するためにサイゼリヤでは今の注文方式にたどり着いたのでしょう。
また、これだけ電子マネーが普及している中で、あえてサイゼリヤでは税込価格が端数が出ない価格に変更されました。税込価格は下一桁が0円に統一されています。これならば計算もしやすいですし、1円玉のやり取りが発生しないのでレジでの現金決済に時間がかかりません。
店内も少しイタリアっぽい感じにはしてありますが内装はシンプルです。
ゼンショー系列のイタリア料理店、オリーブの丘に比べても、居心地の良いテーブルや座席ではありませんが、これも計算があるのだと思います。
また、配膳ロボットも導入されていません。コスト的な面や店員さんとお客さんとコミュニケーションが取れるようにするなど、サイゼリヤとしての企業判断があったのでしょう。
こちらのミネストローネのスープ、たくさんの野菜が入っているのにお値段は税込300円です。企業努力の塊だと思います。
もちろん、デジタル化が進んでいるところも多数あるのだとは思いますが、顧客接点の部分ではアナログを多く残すというのは興味深い取り組みだと思います。
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