先日、押入れの中の引き出しの中から、一本のビデオテープが発掘されました。40年前にある大学で開催された講演会の記録ビデオと思われるビデオテープです。思われると書いたのは、ビデオの背ラベルに貼り付いていたレタリングが剥がれて、解読が難しくなっていたためです。
自宅にベータのビデオデッキ(SONY SL-HF505)はあるのですが、何しろ、もう二十年間使っていません。テープを入れたときに、ジャムるようなことがあると、目も当てられない状況になります。怖いので、専門の会社に依頼することにしました。
ここからは、ウェブブラウジングをしながら、ダビングをしてくれる会社を探してみます。通販であれば安い会社は色々あります。最安値で10本のまとめ依頼で一本あたり500円台になる会社でした。
ただ、今回のテープは世界に一本しか無いテープで、もしものことがあったら、講演会に協力してくれた友人等に顔向けができません。
他にヨドバシカメラなどの家電量販店の価格も調べてみましたが、どうも別の会社(または、センター?)に依頼するようで納期が30日などと書いてあります。急がないので納期は構わないのですが、やはり何かがあると怖いです。
この日は九段下に行く日だったので、その周辺でダビングをしてくれるお店を探してみたところ、神保町にタクトというお店があるのを見つけました。そこで、Betaのビデオテープを持ってお昼ごろにお店に行ってみました。
タクトというお店は白山通り沿いにある間口が狭くて奥行きのあるお店です。ダビング専門店というわけでなくて、昭和時代のLPレコード、コンパクトディスク、ポスター、アイドル本などが多数販売されていました。お店で品物を見ているだけでも懐かしくなるお店です。
ダビングの受付は二階とのことで階段で上がり、カウンターでお願いすると快く応じていただきました。受付時に確認されたのは、
- だいたいのビデオの収録時間
- ビデオの後ろに不要な動画が残っていても、店では不要か必要かの判断ができないので変換対象になることの了解
- 名前
- 携帯電話番号
- 作業終了後の引き取り日時
などです。
その日の夕方には出来ているはずということでしたので、午後6時以降に受け取りに行く約束をしました。
申込みが終わったあと、並びの建物の2階にある中華料理屋でランチを食べていると、お店から電話をもらいました。ダビング前にチェックをするために早送り、巻き戻しをしていると、経年劣化のためテープが切れてしまったとのことです。
お店で簡易な修復とダビングは出来るがどうしますか?と聞かれました。作業には別途1000円かかるそうです。せっかくなので、簡易修復してダビングをしていただくことにしました。
その日の夜、約束の時間にお店に行ってみると、無事にダビングが終了していました。DVDに無事にダビングできていることをその場で確認させてもらいます。
さすがに40年の月日が経っているので、ところどころにノイズが入りますが、それ以外はまともに見ることができました。音声もいたって正常です。
やはり、保存すべき古いビデオテープは早めにデジタル化しておくことをおすすめします。DVD自体、さほど長期間にわたって保存できるものではありませんが、クラウドなどにバックアップしておけば安心度が上がると思います。
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