ニュース番組で視聴者のドライブレコーダー映像を使った報道が多すぎる

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最近、視聴者から応募された危ない運転などのドライブレコーダー映像に情報提供者から得た解説を加えただけのニュース報道がとても増えてきたと思います。X(旧Twitter)などに投稿された情報を取材して報道するようなケースも目立ちます。この場合、すでにXで情報を得ていた人は、またニュース番組で同じ動画を見ることになります。テレビの速報性はどこかに行ってしまい、テレビの斜陽化を感じます。

ドライブレコーダーを搭載した車が増えてきたことも、報道機関やSNSに視聴者の興味を引く動画が増えたことや、視聴者からの一定の反響もあることが、取り上げる機会が増えた要因の一つですが、やはりテレビニュースではSNSのような報道ではなく、徹底した取材や深掘りをしないと、SNSには勝てないのではないかと思います。

また、提供された動画は一部だけを抜粋したものです。その動画で撮影された光景がなぜ発生したのか、それよりも過去の出来事は提供された動画からはうかがい知ることができません。このように一方から提供された情報のみをテレビニュースで報じることが正しいのかどうか、とても気になります。

例えば、このゴールデンウイーク期間中も、高速道路の追越車線で走行車線を走る車と並走するようにずっと走っている車を多く見かけました。追越車線はあくまでも走行車線の車を追い越すための車線であり、追い越しが終わったら直ぐに走行車線に戻るのが道路交通法での決まりです。しかし、追越車線をずっと走り続ける車が本当に多く、これが渋滞を発生させたり、後ろで抜かすことができずに、走行車線が空いたときに左から追い越しをかけたりする光景もよく見かけます。(左からの追い越しも道路交通法違反です)

このような危険を誘発してしまうような運転をしている人は、後ろの車が車間を詰めてきたり、あおり運転に遭遇する可能性も増えてしまいます。(当然、あおり運転自体も違反です)

前後の因果関係も分からない中で、一部だけを切り取った映像をニュース番組が取り上げるのは、やはりしっくりときません。報道機関が手を組んでガイドラインを作るなどの対応が必要なのではないかと思います。

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