繁忙期など混雑するときは高速代金が高くなるロードプライシングに賛成

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政府が渋滞緩和のために2025年から高速道路の料金を時間帯などによって変えるロードプライシングを全国へ本格導入する方針を決めたことが報道されています。すでにアクアラインでは社会実験として2024年度末まで導入されています。また、東京オリンピック・パラリンピック期間中にも大会関係者がスムーズに移動できるように、首都高速道路で日中の料金を1000円増し、夜間を半額にする対策がとられたことがあります。

どうしても、首都圏の高速道路を代表とするいくつかの区間では、平日の出勤、退勤時間帯や土日祝日の観光客の増加により、大変に混雑します。これらの道路ではこれ以上の拡幅などが困難である場所も多く、もう何年もの間、渋滞を繰り返しています。

この夏以降に国土交通省の審議会で高速道路各社と協議を開始して、料金体系のあり方などについて具体的な検討を実施すると報道されています。

これから少子高齢化が進展する中で、20年〜30年の長い目で見ると街なかや高速道路を走る自動車も減少していくことが想定されます。今、必要だからといって渋滞緩和のために道路施設の増強をすると、将来、それらの道路の維持管理負担に耐えられなくなってしまいます。

1970年代までは国鉄は赤字を抱えながらも地方ローカル線の拡大を進めていきましたが、その後はローカル線の赤字に耐えられなくなり、全国で廃線が進んでいます。一部の道路も同じ運命をたどっていくのではないかと思います。

現在、自動車を保有しているだけで、自動車税、重量税、ガソリン税など多種多様な税金を支払う必要があります。道路に対する投資はそろそろ金額を控えるようにして自動車関連税の税負担を軽くする、繁忙期の高速道路を使う場合は高速道路料金を高くするなど、メリハリを付けていかなくてはいけない状況になっていると思います。

繁忙期に混雑する地域の高速道路で利用料金を上げることで、空いている日時に利用する車を分散することは必要な対策だと思います。

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