JR南武線 登戸駅での線路への突き落とし事件とJR東日本のホームドアの設置計画

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2024年5月15日の朝、午前7時50分頃に神奈川県川崎市多摩区のJR南武線 登戸駅のホームから乗車位置で次の電車を待っていた乗客2人を後ろから32歳の容疑者が押して、線路に突き落とす事件が発生しました。

乗客は線路に落ちた際に怪我をしましたが、直ぐに電車が来ることはなく、突き落とされた乗客が電車に衝突する最悪の事態にはなりませんでしたが、非常に危険な状況であることに間違えはありません。

この事件、突き落とした事件の犯人が最も悪いことに間違えはありませんが、2024年の今になっても、登戸のような乗降者や乗換え客が多いターミナル駅にホームドアを設置していないJR東日本にも安全配慮上の義務を違反しているのではないかと感じます。

すでに都営地下鉄は令和6年2月に全駅ホームドア設置済み、東京メトロは2025年度末までに全駅でホームドアの設置など、もはやホームドアの設置は当たり前になっています。

しかし、JR東日本は「2031年度末頃までに東京圏在来線の主要路線330駅758番線の整備をする」と発表しているものの、なんと2024年度は12駅26番線の整備しかしないと発表しています。

遅々として進まないのは部材調達を理由にしていますが、他の私鉄各線は急速にホームドア設置が進んでいる中で疑問が残る理由です。逆にコスト削減につながる「みどりの窓口」の廃止、増収につながる中央線へのグリーン車導入に伴うホームの延長工事などは積極的に進め、利益確保に余念がありません。

みどりの窓口にいたっては、急速に廃止を進めた結果、残存した窓口に長蛇の列ができて利用者の苦情が殺到し、削減をいったん凍結する事態にまで追い込まれています。

企業として、利益をあげて納税や株主などへの還元をすることも大事ですが、乗客の安全確保は優先順位が一番高いことは間違えありません。今一度、ホームドア設置工事を前倒しに力を入れてほしいと思います。


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