みどりの窓口がある駅へ切符を購入するために移動する場合は無料で移動可能

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 デイリー新潮の記事で初めて知ったのですが、切符を買う目的で鉄道を利用して、みどりの窓口まで移動する場合は実質無料で移動できるのだそうです。具体的には、切符を購入した際に片道を窓口で払い戻してもらい、帰りの乗車票を受け取る仕組みと紹介されていました。

 JR東日本のサイトで調べてみると、「最寄駅にみどりの窓口がないです。割引証が必要なきっぷの購入やきっぷや定期券の払いもどし等のためにみどりの窓口のある駅まで乗車する場合はどうすればよいですか」という質問に対して、下記の回答がありました。

  1. 最寄駅から窓口等設置駅まで普通乗車券を購入する(Suicaエリア内の場合には、Suica等のIC乗車券でご乗車することも可能)
  2. 無人駅等からご乗車の際には、乗車駅証明書を受け取り、そのまま乗車する
  3. 窓口等設置駅に到着後、有人改札口で事情を申し出る
  4. みどりの窓口等での発売・払いもどし等とあわせて、運賃について払いもどす

 こんな制度があることをJR東日本は積極的に宣伝していないためか、この仕組みを知っている人はごく僅かではないかと思います。(駅の券売機の横に往復運賃を払い戻すことが書かれたポスターが貼られている場合もあるようですが、そもそも、JR東日本の電車に乗る際はSuicaでそのまま改札機に向かってしまうので、ポスターを見る機会がありません。みどりの窓口を大幅に削減するタイミングでテレビコマーシャルなどで積極的に知らせる必要があったのではないでしょうか。

 JR東日本ではあまりにも急速にみどりの窓口を閉鎖していったため、残っているみどりの窓口で長蛇の列が出来てしまい、みどりの窓口の削減を中断、再開が可能な窓口は再開について検討することを発表しました。特に2024年4月から新学期が始まったことで、定期券の購入などで、みどりの窓口が混雑したことが5月の発表に至った大きな要因です。

 JR東日本でも自動券売機の増設やえきねっとアプリの機能強化等を進めて、窓口が無くても便利に対応できる準備を進めていたのだとは思いますが、自動券売機が使いにくいという声も多いですし、なかなかスマホでアプリを操作するのに慣れていない人も多い、また依然として窓口でなければ出来ない手続きも残っていることから、JR東日本の思惑通りにはならなかったというなのではないかと思います。

 窓口が無くても利用者が困らない環境づくりを優先して、JR東日本には取り組んでほしいと思います。

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