東京ディズニーシーにファンタジースプリングスがオープンしたことで、また注目を集めている東京ディズニーリゾートですが、もうすでに10年程度は訪問していません。それまでは、年に2回程度は訪問していました。
足を遠ざけている最も大きな理由は、必要な費用の高騰によるものです。
以前であれば、パスポートを購入して、各アトラクションで無料のファストパスを発券しておけば、混雑しているときでもある程度のアトラクションを楽しむことができました。だいたい、パークインしてアトラクションを楽しむために5000円から6000円、さらに食事代やお土産代といったイメージでしょうか。
しかし、現在は入場するためのチケットが価格変動制で7900円から10900円、有料のディズニープレミアムアクセス(DPA)、無料のプライオリティパス、スタンバイパス、エントリー受付を使ってアトラクションを楽しむようになりました。(従来のファストパスは廃止されて、ディズニーのアプリで取得できるプライオリティパスが新たに運用されるようになりました)
東京ディズニーランドにおけるプライオリティパスの対象アトラクションは下記のとおりです。
- スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー
- スペース・マウンテン
- バズ・ライトイヤーのアストロブラスター
- ビッグサンダー・マウンテン
- プーさんのハニーハント
- ホーンテッドマンション
- モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!”
東京ディズニーシーにおけるプライオリティパスの対象アトラクションは下記の通りです。
- インディ・ジョーンズ(R)・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮
- 海底2万マイル
- タートル・トーク
- ニモ&フレンズ・シーライダー
- マジックランプシアター
- レイジングスピリッツ
DPAの価格はアトラクション単位に1人1500 円から2500円が必要です。スタンバイの列で数時間並んでいる人はこのDPAを購入してアトラクションを楽しむ人に譲り続けなければいけません。夢の国ではなく、お金がモノを言わせる世界に変貌しています。
DPAは当初は2022年5月19日から東京ディズニーランドの「美女と野獣”魔法のものがたり”」、東京ディズニーシーの「ソアリン:ファンタスティック・フライト」の二カ所で導入されました。その後、対象施設は増え続けて現在ではDPAの対象は10種類以上になっています。そのDPAですらすぐに売り切れになってしまう場合もあり、DPAをもっと値上げすべきだという声まであるそうです。
東京ディズニーランドにおけるDPAの対象アトラクションは下記のとおりです。
- 美女と野獣“魔法のものがたり” 2,000円/回
- ベイマックスのハッピーライド 1,500円/回
- スプラッシュ・マウンテン 1,500円/回
- ディズニー・ハーモニー・イン・カラー 2,500円/回
- 東京 ディズニーランド 東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ 2,500円/回
- ミニー@ファンダーランド(一部の期間のみ) 2,500円/回
- クワッキーセレブレーション★ドナルド・ザ・レジェンド!(一部の期間のみ) 2,500円/回
東京ディズニーシーにおけるDPAの対象アトラクションは下記のとおりです。
- ソアリン:ファンタスティック・フライト 2,000円/回
- トイ・ストーリー・マニア! 2,000円/回
- タワー・オブ・テラー 1,500円/回
- センター・オブ・ジ・アース 1,500円/回
- アナとエルサのフローズンジャーニー 2,000円/回
- ラプンツェルのランタンフェスティバル 2,000円/回
- ピーターパンのネバーランドアドベンチャー 2,000円/回
- ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~ 2,500円/回
東京ディズニーリゾートで楽しむためには海外旅行にすら行けそうな金額にまでなってしまったほか、システムが複雑になってきて、しばらく行っていないと使いこなすことも難しくなってきました。コロナ禍以降も日本のディズニーリゾートでは年間パスポートが復活していないなど、オリエンタルランドの収益重視の姿勢がより強化されていることにも気になります。
リピーター客が多いため東京ディズニーリゾートは混雑していて、混雑をすればするほど、感動体験を味わえなくなるので、パークでかかる費用を値上げすることで、来場者に抑制をかけて、得られた収益でパークをより魅力的なものにしたり、拡張したりして、来てもらった人に新たな感動体験をしてもらうという良い循環を働かせるという道理は理解できるのですが、子だくさんの家庭はなかなか行くことができないなど、一定層以上の人しか行けない場所になってきてしまったことには少し寂しさも感じます。
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