楽天モバイルの携帯キャリアサービスが700回線突破(2ヶ月で50万回線純増)

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 楽天モバイルの携帯キャリアサービスの契約回線数が6月16日時点で700万回線を突破しました。今回の集計には下記が含まれています。BCPは含まれていません。

  • Rakuten最強プラン
  • Rakuten最強プラン ビジネス
  • Rakuten Turbo
  • MVNE(約20万回線)

 約2ヶ月間で50万回線の純増、「Rakuten UN-LIMIT VII」の開始以降、3カ月間の純増契約数が過去最大数を記録したと発表されています。

 この3ヶ月間に何があったかを振り返ってみると、家族割(最強家族プログラム、最強青春プログラム)や子ども割(最強こどもプログラム)に相当するサービスを始めたこと、および楽天グループの株主に対する優待として、楽天モバイルの回線使用権1年分を配ったことがあったでしょうか。

 株主優待がどの程度寄与しているのかを確認するために、楽天グループの株主数を調べてみました。

 結果、2023年の年末で約53万人でした。今回の発表数値に株主優待で配った回線数が含まれているか否か定かではありませんが、もしも含まれているのだとしたら思ったよりも株主優待により増えた回線数が多いかもしれません。(株主優待で配ったeSIMは法人向けプランのものだったのですが、日経新聞には「法人契約も拡大を続けている」と報じている点が気になります)

 5月14日の楽天グループの業績発表では、5月13日時点での楽天モバイルの回線契約数が680万回線になったと発表されていました。約一ヶ月で20万回線伸びたことになります。

 株主優待分が含まれているとすると、こちらには売上が立ちませんので、売上増に寄与する部分は限定的かもしれません。今度の四半期業績発表を確認すれば、売上への寄与が分かると思います。なお、赤字が続いている楽天モバイルの携帯電話事業ですが、単月黒字を実現するためには800万から1000万回線の契約が必要だと言われています。

 私自身、楽天モバイルを日常的に使用していますが、都心部の鉄道を利用していると、一部の駅でアンテナは立っているのにデータ通信ができなくなる事象が見受けられます。(いわゆる、パケ詰まりの状況)

 また、パートナー回線を提供しているKDDI自身も格安プランの「povo2.0」で、楽天を意識したデータ使い放題プランを4月に始めています。当然、回線網を拡充中の楽天モバイルに比べて、KDDIの方が回線網は充実しているので、楽天モバイルとしては脅威となります。

 基地局の増設、パートナー回線への誘導が必要かもしれません。逆に建物の陰などで電波が入りにくくなるような事象はさほど経験していません。これから、プラチナバンドを利用した試験電等発射、本格運用が順次始まっていきますが、通信しやすさへの恩恵はどこまであるのかは、今のところ判りません。

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