職場のLEDライトの点滅と大きな交換の手間は保守費を上げるためのメーカーの作戦?

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 先日、職場の天井に付いているシーリングライト、LED照明が激しく点滅しました。しばらくすると、なぜか点滅は収まって、また普通に点灯しています。ただ、また点滅を始めても嫌なので、総務を通じてビルの管理に電話をしてもらって、スタッフの方に来てもらいました。

 しかし、スタッフの方曰く、天井のシーリングライトの交換は、蛍光灯の時代と違って簡単に出来るものではなく、若干の工事が必要になってしまうということでした。従って、現在点滅をしていないのであれば、点滅したときに改めてスマホなどで動画を撮影して呼んでほしいとのことです。

 それから1週間ほどが経ち、またシーリングライトが点滅を始めました。前回よりも長い時間にわたって激しく点滅したので、容易にスマホで動画を撮ることが出来ました。もう一度、ビル管理のスタッフの方に来てもらい点滅の状況を確認いただくことで、工事の手配という段取りになりました。

 翌日になり、工事のスタッフの方が来て、取り換えを始めました。様子を見ていると、周辺の天井板を押し上げて外して、周りから照明ユニットを取り外し、照明ユニットごと新しいものに取り換えるという手順をとっていました。電球の交換や家庭用の引っ掛けシーリングとは違い、電気工事の資格を持った方で無いと作業ができないのかもしれません。

 LED化が促進されて、省エネに貢献できることは良いことだと思うのですが、交換のときにユニットごとの交換になってしまうと、工事にも費用がかかりますし、捨てる部材も多くなるので、蛍光灯と比較してまったくエコではありません。なぜ、LED照明でももっと簡単に素人が簡単に交換できるようにしないのでしょう。

 国際会議(2023年10月から11月にかけてジュネーブで開催された水銀に関する水俣条約)で2027年までにすべての一般照明用蛍光灯の製造が終了することが決まっています。今後はLED照明への転換が進められていくことになります。しかし、2027年に完全に蛍光灯を無くすという目標に対して、決して日本の状況は順調とは言えないようです。その理由の一つは蛍光灯器具一式をLED照明器具に交換する工事の手間と費用の問題です。

 調べてみると、蛍光灯からLED照明への交換が円滑に進むように、一部の電機メーカーでは既設の蛍光灯照明器具本体はそのまま残してLED化する取り組みが行われているとあります。一部の部品は交換が必要になるようですが、器具一式の交換と比較すると十分にエコだと思います。ぜひ、LED照明のライトが切れたときも、ユニットごとの大掛かりな交換にならなくても済むような製品の開発を進めてほしいです。

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