WordPressのサイトヘルスで「古いデータベースサーバー」と警告を受けた場合の対策

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 WordPressにサイトヘルスという機能が実装されています。

 WordPressのメニューを辿っていくと、ツールの配下にサイトヘルスという項目があります。このサイトヘルスをクリックすると、セキュリティやパフォーマンスなどのいろいろなチェックをしてくれて、致命的な問題とおすすめの改善を提案してくれます。

 この、おすすめの改善の中に、「古いデータベースサーバー」という指摘がありました。

SQL サーバーは、WordPress がサイトのコンテンツや設定を保存する際に使用するデータベースとして必要なソフトウェアです。

最適なパフォーマンスとセキュリティのため MySQL バージョン 8.0 以上の使用を検討してください。ホスティング会社に相談して修正してください

 この説明の通り、MySQLのバージョンが8.0以上になっていないと、警告を表示しています。

 このブログでは、さくらインターネットのレンタルサーバーを利用しているのですが、DBMSのバージョンは常に最新にしてきたつもりだったのですが、なぜこのような警告が出るのかとても不思議でした。

 そこで、さくらインターネットのコントロールパネルに入って、MySQLのバージョンを確認してみることにしました。すると、あろうことか、MySQLのバージョンは5.7と表示されています。さらに最新のバージョンにアップグレードできないのか調べてみると、さくらインターネットでは5.7よりも最新のバージョンは提供されていないことが判りました。

WikipediaでMySQLのバージョンについて調べてみると、下記のように記載されています。

  • 2013年2月5日 – Version 5.6 プロダクションリリース(5.6.10よりGA)。InnoDB、NoSQLの機能を強化
  • 2015年10月21日 – Version 5.7 プロダクションリリース(5.7.9よりGA)
  • 2018年4月19日 – Version 8.0 プロダクションリリース(8.0.11よりGA)

 商用では、5.7の次に提供されたのが8.0だったようです。しかし、8.0が提供されたのは2018年と今から6年も前の話しです。なぜ、さくらインターネットでは8.0の提供が遅れているのでしょう。

 他のレンタルサーバーの状況を確認しました。ニュースリリースから拾うことができたのは以下の通りです。

  • ロリポップ:2024年1月24日から
  • So-net レンタルサーバーHS:2021年2月24日から

 意外とMySQL8に対応していないレンタルサーバー会社も未だ多いことが判りました。MySQL5.7のサポートが続いている間は、安定している5.7を主軸に構えるという考え方なのかもしれません。

 さくらインターネットに対するユーザーからの要望を見ても、2021年2月にMySQL8サポートが上がっていますが、さくらインターネットのサービス開発チームからは「提供開始まで今しばらくお待ちください」という回答のみしています。

 WordPressのサイトヘルスで警告が出るようになってしまったので、そろそろ、さくらインターネットにおいても、MySQL8への対応を進めても良い時期かもしれません。

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